こんにちは!鎌ケ谷院の石橋です!
今回は胃と脳の密接な関係についてお伝えします。

胃と脳の関係について

胃と脳は「自律神経」でつながっている

大勢の人の前で話をしなければならない時に、胃がキューっとしてきたり、食欲がなくなったりした経験はないでしょうか。

あるいは、甘いものが大好きで、いっぱい食べると幸せな気持ちになるという人はいませんか。

これまで、 緊張するとお腹が痛くなったり、逆に、お腹が痛くなるとストレスや不安が増したりするなど、腸と脳は繋がっていると言われてきました。

それは『脳腸相関』と呼ばれるものです。

しかし、最近では『脳腸相関』に加え 『胃脳相関』と呼ばれるものもあることがわかってきました。

『胃脳相関』とは、胃と脳も互いに影響し合っているということです。

頭で不快なことを感じると、そのストレスが胃にきてしまう、ということがその一例です。

また、胃から分泌された食欲ホルモン『グレリン』が脳に伝わると空腹を感じ、その反対に、満腹になると脳に伝わる『グレリン』の量が減少し空腹を感じにくくなる、というように、胃のリズムが脳に刺激を与えているということもわかってきました。

これらは胃と脳が『自律神経』でつながっているからです。

『胃バテ』について

ところで、みなさんは『胃バテ』という言葉を聞いたことが ありますか。

胃バテとは、食欲不振や胃もたれなどの胃の不調のことで、8月に感じる人が多いと言われています。

胃バテの主な原因は「冷たい飲食物の取り過ぎ」や「暑さによる自律神経の乱れ」です。

気温が高い日は中々食欲が湧かず、そうめんやアイスなど、冷たいサッパリとしたものを多く食べる人もいると思います。

しかしそれは、通常37度前後に保たれている胃が冷えてしまい「胃の活動の低下」 「胃酸の減り・薄まり」 「消化酵素『ペプシン』の働きの低下」と言った悪循環を引き起こします。

また、自律神経は暑さだけでなく、① エアコンの 効いた部屋での長時間滞在②睡眠不足 ③高温多湿によるスト レス ④ 冷たい飲食物の取り過ぎによって、弱ったり乱れたりします。

この自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。

リラックスしている状態だと、副交感神経が高まり胃が良く働くようになりますが、ストレスを感じている状態だと、交感神経が高まり胃の機能が低下するため、胃バテにつながりやすくなります。

では、どのようにして胃バテを防げば良いのでしょうか。「冷やし過ぎ」「急激」 「いっぱい」 ということに気をつけ、①ゆっくり少しずつ食べる②冷たいものばかりでなく、温かいものも 食べる③服装にも気をつけ、お腹を冷やさないようにすること が大切です。

「健全な精神は、健全な身体に宿る」と言います。

健康な体があってこそ、日々を楽しむことができます。

目標に向かってがんばる皆さんの努力が実を結ぶよう、『胃バテ』にならないように心がけましょう。