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八千代台院の佐久間です。
人は生まれてから、学ばなくても自然に呼吸が出来るものです。


しかし、普段は意識しないで行っている呼吸を意識的に行うことによって自然治癒力を高めることが出来るってご存じでした
か?

今回はそんな正しい呼吸についてお伝えしていきます。


呼吸は寝ている間でも止まらないことから分かるように、無意識的に行われています。
一方、自ら息を止めたり、深くしたりすることが出来る意識的なものでもあります。


つまり、呼吸は自分の意思で動かすことが出来る体性神経と、自分の意思とは無関係に体の機能をコントロールしている自律神経との両方の支配を受けているのです。
そのため、呼吸を整えることによって自律神経のバランスを整え、心身をコントロールすることが出来るのです。

正しい呼吸法を身につけておけば、普段から腹式呼吸が出来るようになり心身が安定して常にリラックスさせることも可能です。
 

人は、心配事があると体を丸め呼吸が沈んで浅くなり、怒ると呼吸が荒くなります。

驚いたときには吸う息に力が入り、のんびりしているときには吐く息が長くなり、筋肉もゆるみます。

このことから、呼吸は感情と一体となっていることが分かります。

感情が乱れても、深く長い呼吸をすることによって自律神経に働きかけ感情も静まっていきます。 
また、気功や座禅、ヨガなども、心を重視した呼吸法を取り入れ、自然治癒力を強めているのです。


正しい呼吸法は腹式呼吸です。

腹式呼吸は少ないエネルギーで効率の良い呼吸が出来るので、気管支炎やぜんそくなどで肺の機能が低下している人に最適といわれています。
また、普通に呼吸をしているときには、吸った空気の7割しか吐き出されていませんが、腹式呼吸では、ゆっくり深く呼吸することによって全部の空気を吐き出すことが出来ます。

更には、足から心臓へ戻ってくる血液の流れを多くし、全身の循環を良くすることも出来るのです。


正しい呼吸法 腹式呼吸の仕方
1. 仰向けになり、お腹に力を入れてゆっくりと深く引っ込めて 息を十分に吐き出し、2秒間息を止めます。
2.お腹の力を抜きます。自然に空気が入ってきてお腹が膨らみます。
3.そのままゆっくり 鼻から空気を吸い続け、胸が十分に広がるまで空気が入ったら、ゆっくり3つ数えながら 息を止めます。
4.ゆっくりと空気を口から吐き出します。
5.吐き切るとお腹に少し力が入り、前かがみの状態になるので そこで2秒間静止してからお腹の力を抜き、背筋を伸ばして 自然に空気を入れます。