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ADHDや自閉症スペクトラム症候群、不安が強い人、そして統合失調症などの症状がある人がナイアシン(ビタミンB3サプリ)を服用すると、症状が改善するという報告が多くある。


ナイアシンはトリプトファンからセロトニンが合成される際に必要となるビタミンで、一般的にナイアシンが足りないと不安になったり、ひがみっぽくなったり、考え方が否定的になるという。


近所で日向ぼっこをしていた白サギ。



私が栄養療法の勉強を始めるきっかけとなったのはうちの子だった。

今はだいぶ落ち着いたけれど、小学校低学年の頃は特に環境の変化や音に敏感に反応するHSC(ハイリーセンシティブ)で、一方で動きが大きく衝動性もあったりで、学校など集団生活の場所は得意とはしなかった。


もちろん気質や性格もあるのだろうけれど、小さな頃から食事も悪くはないし、周りの子に比べてもはるか肉や魚、卵はよく食べていたし、なぜだろうと都内のある栄養療法外来の扉をたたいたのだ。


そして、
そこで受けた血液検査の結果から処方されたナイアシン(ナイアシンアミド)やヘム鉄を摂りだしたら、癇癪や衝動的な動きの頻度が明らかに減ったのだ。


↓こちらのMSSさんの商品は添加物も使っていないしおすすめなのだけど、入手は医療機関経由。



ナイアシンは、人によっては本当に効果的で面白いサプリメントなのだけど、摂り方は要注意でもある。


厚労省ではナイアシンの摂取量はたとえば30~49歳であれば「男性15㎎、女性12㎎」と低値で定めているけれど、栄養療法ではナイアシンの処方量は多く、子どもでも一日750㎎くらいの処方は珍しくないと思う。



精神科では統合失調症の患者さんに対しては多いと一日5000㎎くらいを処方するケースもあるという。


海外ではすでに60年以上前からナイアシンは使われていて、治療を受けた人がまるで鎮静剤を飲んだかのように穏やかな状態になることがわかっている。





うちの子の簡単な経過を書くと、

最初の採血の結果、フェリチンその他の鉄関連項目から明らかな鉄不足、ビタミンB不足の疑いがわかり、そこで処方されたのがビタミンB複合体やヘム鉄、ナイアシンアミド等だった。

感情のコントロールが苦手なのはおそらく鉄不足が原因なのだろうけれど、主治医によると、子どもの鉄不足の原因の多くは母親の遺伝ということだった。

しばらく処方サプリを飲ませてみたところ、あっという間に体調もメンタルも安定して、学校生活も穏やかなものに戻った。

鉄関連の数値も全体的に底上げされていった。



ただ、

しばらくすると今度はそれこそ鎮静剤を飲んだかのようにとても静かになってしまったのだ。

朝は気力がなく「学校に行きたくない」と塞ぎこんだ。
うちの子らしくない。
すぐにナイアシンが原因であるとピンときた。

実は私も当時ナイアシンアミドを飲みだしたのだけど、飲み始め数日は体が軽くなってとてもよかったのに、次第に体が重くなってきて気力も減退してきたのでやめてしまった。


たぶんカラダが必要とする容量をオーバーしたのだと思う。



子どものナイアシンの量を減らしたところ、案の定1、2日であっという間に気分は戻った。

その後もナイアシン絡みのエピソードは続いたのだけど、ここでは省略。


こんな風にナイアシンは作用が強いし、メンタルへの影響も大きいから慎重な扱いが必要だ。


ただ上手に使えば、精神科の処方薬のような副作用はあまりないから安心だし、人にもよるのだろうけれど効果が出るのも早い。
(ナイアシンの副作用としてフラッシュなどはあるし、胃が弱い人は気持ち悪くなりやすい)




↓こちらは500mg。私も使ったことがある。

初めて飲む場合はフラッシュが出る可能性があるから要注意。半分に割って、少ない容量から試す。





あと、ちょっと話はそれるけれど、

血液検査だとナイアシンが足りているかいないのかなどは、LDH(乳酸脱水素酵素)という項目も目安になるという。

乳酸脱水素酵素の補酵素=ナイアシンとなるからだ。

今回サプリメントのことを書いているけれど、ナイアシンは魚や肉、レバーなどにも豊富に含まれているから、食事からもたっぷり摂りたい。


サプリは根本治癒ではないけれど、以上は不調な時の手軽な改善法の一つとして。



↓『カラーアトラス栄養学』(ガイアブックス)より。