歌集『生殖の海』 2021年版 | わたる風よりにほふマルボロ

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美しい和歌に触れていただきたく。

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梶間和歌歌集『生殖の海』2020年版
 
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すべての講座を公開し終えました。

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new短歌往来2023年9月号

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(ながらみ書房さま)

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及ばぬ高き姿を追へ。

新古今見ざる歌詠みは

遺恨のことなり。

 

ごきげんよう、梶間和歌です。

 

 

ここしばらくは

「堀河百首」チャレンジも

少しお休みし、

 

「歌塾」の動画講座の案内を

noteからブログに転載した記事を

掲載しておりました。

 

ご覧いただいていますでしょうか?

 

無料視聴できるショート動画だけでも

おもしろく、また

為になると感じていただけるよう

構成していますので、

 

「課金するほどではないんだよなあ」

という方も、ぜひそれぞれの記事

覗いてみてくださいね。

 

 

 

さて。

 

それらここ数日の記事も含め、

梶間のアップするブログ記事の

一番上に表示させている案内文。

 

こちらが

定期的に変更されていることに

お気づきでしょうか。

 

 

こういうやつ。

 

 

これの上から3つ目に

 

『生殖の海』リニューアル版

 

という文字が

しばらく前からあることに

お気づきの方は

 

よほど熱心にこのブログを

お読みくださっている方か

と拝察します。

 

いつもありがとうございます。

 

 

気づかなくても、

そのほうがふつうなので

お気になさらないでね。

 

 

 

そちら、すでに気づいて

リンク先に飛んでくださった方も

そうでない方も

それぞれおられるでしょうし、

 

noteでの案内ページの文章を

ブログのほうにも転載します。

 

 

この案内文自体

読み物としておもしろくなるよう

心掛けて書いていますので、

 

「2020年版は無料で読めるんでしょ? 」

「リニューアル版には興味ないな」

という方も

騙されたと思ってもう少しだけ

スクロールしてみてくださいね。

 

 

 

及ばぬ高き姿を願ひて

ことばゝふるきをしたひ、こゝろはあたらしきをもとめ、およばぬたかきすがたをねがひて……
 
藤原定家『近代秀歌』
 
この世における現実が良かれ悪しかれそれに振り回されることなく、次元を超えたどこかに確かに存在するものごとのイデア・・・にアクセスし、

私情を徹底的に排し、“詠みたいもの”ではなく“詠むべきもの”を“詠むべき形”で歌にする。

 

現実がどんなに理不尽でも、生活上の不都合や不具合がどんなに大きくとも、崇高なる我が創作物にそんなものは影響させない。

 

――私の捉えた新古今時代の歌人たちの、言語芸術としての和歌は、そのような矜持に支えられていました。

 

 

芸術とは自己表現である。誰にも理解されない思いをせめてぶつける手段である。

……もともとそんな幼稚な捉え方をしていた26歳の私は、
鎌倉時代初期というままならぬ現実に揉まれながら、少なくとも和歌に向き合うかぎりはどこまでも誇り高くあろうとした新古今歌人たちの作品に頭を殴られ、
創作姿勢も生きる姿勢も根本から改めることになりました。

 

 

その学びの過程で、新古今時代のさらに約100年後、京極派の歌人たちの選択した正解のない歌論、経験した試行錯誤、2つの勅撰和歌集におけるその結実、その人生の壮絶さと美しさを知ります。

 

 

新古今歌人たちの超現実の美、
京極派歌人たちの我が心と現実を徹底的に直視して生み落とした美。
必ずしも同一でない2種類の美を現代において自詠に取り込み、和歌において体現しようと格闘する日々が、気づけば始まっていました。

 

 

同世代の歌友の余命宣告と早すぎる死をきっかけに、2020年、私は歌集『生殖の海』を私家版という形で出版。

 

新古今の精神を現代に、と当時なりに精いっぱい取り組んだものですが、
もとが

 

「芸術とは自己表現である。誰にも理解されない思いをせめてぶつける手段である」

 

のような捉え方をしていた中二病のメンヘラです。

和歌で喩えるならば『万葉集』『古今集』また王朝和歌あたりの、
「世界は我がために存在すべきである」という不遜さを前提とし、まったく正当性に欠ける主張や同情しようのない身勝手な恨みつらみを恥ずかしげもなく述べて回る、
そんな幼稚な精神性。

 

そうした精神のありようから詠歌上も人生上も完全に脱するには、それなりの時間と労力が掛かります。
もちろん、それが完全にできていると現在もとうてい言えるものではありません。

 

 

2020年版『生殖の海』においては、新古今の厳しさのほうはいくらか体得、体現できていたものの、
京極派の真の厳しさと優しさについては、技術的にも精神的にも「まったく、お話にならない」アウトプット。

 

現在それがどこまでできているかと問うにしても、技術を磨き心の曇りを削ぎ落すことが一生の取り組みである以上偉そうなことは言えませんが、
その当時の“精いっぱい”を込めた2020年版『生殖の海』を2021年、22年、とその時々の“精いっぱい”を以てアップデートし続けています。

 

 

少なくとも2020年版よりはうんと理想形に近い2021年版も、22年版、23年版と比べると拙いところがありますが、
こちらでは2021年の私の“精いっぱい”を込めた、その時点での完成作をお見せしたく思います。

他年完成作とセットでお楽しみください。

 

 

 

※有料部分のスクショはご遠慮ください※
※有料で本を出版した場合を基準に考えれば、一部の作品の紹介や引用はむしろ歓迎すべきか思います。有料部分の全作品の引用などは、良識の範囲でお考えのうえ、ご遠慮いただけたらと※

 

 

 

梶間和歌歌集『生殖の海』 2021年版

序章 にほふマルボロ
第一章 いまも言ふ
第二章 母として行く道
第三章 風のライヲングラス
第四章 明けぬ夜の闇
第五章 目を開けて
第六章 及ばぬ高きすがた
第七章 いのちひとつぶん
第八章 水底みなそこの死
第九章 母となること
第十章 我が暴れ川
終章 ひかりを添へて

 

出典

 

2021年版にはあとがきを用意しておりません。
2020年版のあとがきを無料公開しておりますので、そちらをご覧ください。

 

 

続きはnoteをご覧ください。

 

 

いつも応援、

また金銭的なご支援も

本当にありがとうございます。

 

金銭面の懸念された引っ越しも

なんとか終え2年弱、

アパートの更新を10月に控え

金銭的な不安もありますが、

おかげさまで現状

無事生活できております。

 

 

見守ってくださるすべての方に

感謝しつつ、

 

貴重なお金を使ってご寄付、

誕生日祝いや引っ越し祝いを

下さいました方々、

お仕事やご寄付を

定期的に下さいます方に

特に厚く御礼申し上げます。

 

 

今後とも

それぞれの及ばぬ高き姿を

それぞれの役割とペースで

追ってゆきましょうね。

 

私は和歌において、

あなたはあなたの領分で。

 

 

梶間和歌にいっそう和歌仕事に

集中させるべく、引き続き

応援よろしくお願いいたします。

 

 

 

それでは、またね。

 

 

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体力の限界を感じ、アルバイトを

週2に抑えることにしました。

これで月に

だいたい4万円の収入になります。

 

週5は和歌仕事に使う生活に

なりますが、

これで残りの生活費が賄えるか

の見通しは立っていません。

 

あなたの応援が

私の健康と和歌仕事の質を

担保し、向上させます。

 

あくまでご無理のない範囲で、

ご支援のご検討をお願いしたく。

 

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