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及ばぬ高き姿を体現する
子宮系歌人 梶間和歌です。
このブログを読まれる方の
属性を考えると、
・和歌について知りたい方
・梶間和歌の友人、知人
・現代短歌に疑問や
問題意識を持っている方
というあたりが多いのかな
と思います。
あなたはどれかな?
それとも
これら以外の属性でしょうか。
(よかったらコメントで教えてね)
和歌に強い関心を持っている
長年のブログ読者さんは
ご承知かと思いますし、
最近ブログを読み始めた
という方も
察していらっしゃるかもしれない。
梶間和歌は
歌の文法や構造、韻律に
大変うるさいです。
現代短歌のプロどころか
大御所と呼ばれる方の
歌であっても、
文法ミスや誤用には
白い目を向けますし、
現代で韻律の評価できる歌は
ほぼないと考えています。
こちらはあるオンライン歌会で
初対面の方に言われた言葉。
「評を聴いていて、梶間さんってすごくきちんとした人かと思っていたら、まさか(出した歌が)『SLAM DUNK』の成り代わりだったとは」とzoom歌会初対面の方に言われましたてへぺろ。#梶間和歌
— 梶間和歌 (@WakaKajima) October 4, 2020
「すごくきちんとした人」
「と思ったら
スラダンのミッチーの
成り代わりをする人だったとは」
どちらも私の偽りない姿ですが、
歌会その他、和歌・短歌関係で
知り合った方に
私が最初に与える印象は、
だいたい
歌や言語に対して
きちんとした人
のようですね。
(ミッチー連作も
おおまじめにやっているよ)
そんな私、twitterのほうでも
ちょっとした歌のコツなどを
折々つぶやいてきました。
ブログに書き改めたものも
ありますし、
まだまとめていないものも
こんな感じ。
歌の型のバリエーションとして、ひとつには句切れのバリエーションを持っておくことが大事。だからといって初心者が句切れなし、四句切れ、初句切れをするんじゃない。初心者はまず三句切れ、次に二句切れを完璧に身につけてください。#梶間和歌 #歌の詠み方
— 梶間和歌 (@WakaKajima) July 16, 2020
句切れなしや四句切れが難しいものである、という認識の乏しいのは、初心者だけでないけれども。プロやそれに準ずる人でも、「この人の四句切れ……下手だな。失敗だな」と思うことは多いです。#梶間和歌 #歌の詠み方
— 梶間和歌 (@WakaKajima) July 16, 2020
“読者をどこまで信用するか”問題は常にある(例えば私の歌の本歌や技法なんて、古典愛好仲間にはともかく現代短歌の読者に読まれるとはまず想定していない)とはいえ。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) July 22, 2020
感情語を多用することで読者の心に余情の広がる余地をなくすことは、避けたほうがよい。#梶間和歌 #歌の詠み方
よほどの事がないかぎり字余りはしないこと。するならせめて「4・4」の音数律を避けること。特に結句「4・4」は幼稚園児のお遊戯のようになるのでNG。あと結句「3・5」も避ける(結句「5・3」はOK)。まあ結句「4・3」と比べたら、そのふたつはまだマシですが。#梶間和歌 #歌の詠み方
— 梶間和歌 (@WakaKajima) August 6, 2020
根拠? 勅撰集を読みましょう。『古今集』や王朝和歌のころはまだ音数律の美学が定まりきっていないので(それでも結句「4・3」は早くに淘汰された)、そんなものはアテにせず『千載集』『新古今集』あたり以降を参考にしてほしいものですが。#梶間和歌 #歌の詠み方
— 梶間和歌 (@WakaKajima) August 6, 2020
結句の言いさしは、初心者のうちは避けたほうが懸命。もし結句を言いさしにするなら、一首のどこかに句切れを入れること。句切れもなしに結句を言いさしにするということは、終わりも目的もない女子のおしゃべりを人様にドヤっと見せるのと同じです。#梶間和歌 #歌の詠み方
— 梶間和歌 (@WakaKajima) August 11, 2020
「は」と「の」が置き換え可能、なんて言語芸術に携わる人間の発想ではありませんよね。驚くべきことに、言語芸術に携わる連中の発想なのですけれども。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) August 21, 2020
深草の露のよすがをちぎりにて里をばかれず秋は来にけりhttps://t.co/lUoLlFqUhs#waka #古典和歌 #九条良経 #新古今和歌集
後鳥羽院にも影響した一首です。句切れなしの体言止めは難しいのだけど、俊成卿女をはじめ、新古今歌人たちは難なく仕上げますね。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) September 3, 2020
月さえてことぞともなき秋の夜の風にみだるる露の玉笹https://t.co/0m63hUNPzA#waka #古典和歌 #俊成卿女
どんな技巧もそうだけど、一首ではその技巧が成功していたとしてもそれが連作で複数続くと読んでいてうんざりする。それがそもそも読みにくさを伴う技巧(句割れ、句またがり、字余りなど)ならば、元の読みにくさが致命的に増す。#歌の詠み方
— 梶間和歌 (@WakaKajima) September 23, 2020
あまりにも続くと「この人、これを技巧としてわざとやっているのではなく、単にかっちりした定型で詠む技量がないのかな? 」という印象を受けるし。技巧はたまに使うから技巧なのに、と岡井隆氏が昔言っていた。#歌の詠み方
— 梶間和歌 (@WakaKajima) September 23, 2020
下2句を13音にする字足らずが流行っているのでしょうか(句またがりしているので「7・6」「6・7」と言えない)。複数の方の連作に少なくない数ある。技巧はここぞという時に用いるもの、まして嫌われやすい字足らずの多用なんてすると「この人、数が数えられないのかな? 」と思われます。#歌の詠み方
— 梶間和歌 (@WakaKajima) September 23, 2020
四句切れして結句で言いさし、なんてまずよしたほうがよいですよ。成功例は本当に少ない。取って付けた印象が否定できない。そもそも四句切れは難しいのだから、初学のうちは三句切れと二句切れできっちり詠む練習をしたほうがよい。#歌の詠み方
— 梶間和歌 (@WakaKajima) September 24, 2020
四句が全体を支える、というのは新古今でも玉葉、風雅でもよくあります。成功しているかどうかはともかく。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) September 26, 2020
むしの音もまがきの鹿もひとつにてなみだしらるゝ秋の夕ぐれhttps://t.co/vx2gZ2HJdV#waka #古典和歌 #式子内親王
良い歌の一定数は四句が優れています。京極派も、新古今でもそうですし、その他の和歌でもこの傾向は見られますよ。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) December 9, 2020
浮雲は軒ばの峯をこえかかりしばししぐれて又過ぎぬなりhttps://t.co/Y3QlaMnDVm#waka #古典和歌 #永福門院
素人はまず避けるべきですが、この歌はブツブツ切れる韻律が歌の背景と合っていて秀逸ですね。繰り返しますが、素人は真似しちゃダメ。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) October 27, 2020
秋ふけぬ鳴けや霜夜のきりぎりすやや影さむしよもぎふの月https://t.co/cZA9oIZaDZ#waka #古典和歌 #後鳥羽院 #新古今和歌集秋下
>「浮気できないこと」と「浮気しないこと」が異なるように、「崩すこと」と「崩れること」は意味が違います。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) November 14, 2020
ほ、ほかの喩えはないのか、梶間よ……。
きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝むhttps://t.co/FwrVrOWLEU#waka #古典和歌 #九条良経 #新古今和歌集
いつもどおり短歌添削をしたら「すごい。安すぎます」「またお願いします」といううれしいお声を頂きました。ありがとうございます。梶間和歌の通常運転ですが、通常運転が大変丁寧であることには定評があります^^https://t.co/Rl5GfB5mEz
— 梶間和歌 (@WakaKajima) December 8, 2020
この方のほかにも、ここ数日添削依頼がたくさんあり、うれしい誤算^^ アルバイトがコロナで減っているのにそんなに心配なく生活できているのは、こうしてお仕事をくださる皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) December 9, 2020
短歌添削はこちらから。https://t.co/Rl5GfB5mEz
“こんな感じ”
……が多いわ。笑
自分のことを棚に挙げて
なんやかんや言うのは
みっともないので、
正直に言いますと、
梶間の手癖は体言止めです。
三句切れ×体言止め
句切れなし×体言止め
多めです。
新古今ですねえ……。
連作の編み始めなど、
うっかりすると歌の6割ぐらいが
体言止めだったりするので、
連作中の型のバリエーションを
持たせるのに毎回苦労します。
ですので、意識的に
いろいろな型で歌を詠む訓練を
しています。
このように。
これを、私だけでなく
皆さんといっしょにおこなう場を
設けました^^
梶間和歌主宰、歌をやり取りする
facebookグループは、もう
チェックしておられますでしょうか?
このグループ内で
新企画を始めました。
こんな新企画「ウタレン」、
初回のお題はこんな感じ。
さっそく精力的な歌投稿も頂き、
言い出しっぺとして
大変うれしいです!
それらに片っ端から
歌でお返事するかたわら、
もちろん私自身もお題に沿って
どんどん投稿していますよ。
「この型で、このテーマで詠めば
絶対に良い歌が詠める」
という安心感、自信も大事。
私自身、新古今的体言止めに
何度救われてきたことか。
ですが、
“それしか詠めない”となると
趣味でやるならともかく
歌において上をめざす際に
確実に障害になります。
無意識に作ってしまった壁は
意識的に乗り越えてゆきましょう。
自詠の型に
バリエーションを持たせたい、
手癖を脱して、連作や歌集を
飽きの来ないものにしたい、
という方は
ぜひ遊びにいらしてください^^
(facebookグループ申請の際、
「ルールに同意します」に
チェックを入れてくださいね。
チェックがないと、参加申請が
OKできない場合があります)
いつも応援ありがとうございます。
それぞれの及ばぬ高き姿を
それぞれ追ってゆきましょうね!
引き続き、応援
よろしくお願いいたします^^
それでは、またね。