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リーディング短歌書き下ろし
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10月22日、27日に開催します。
その後のスケジュールはこちらです。
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千五百番歌合に
秋はたゞ荻(をぎ)の葉すぐる風の音に夜深く出づる山のはの月
源通光
風雅和歌集秋中589
【口語訳】
秋といったら、ただただ
恋人の訪れと紛う
荻の葉を吹く風の音、
それでも誰も来ぬ夜の更けたころに
ようやく山の端に姿を現す月。
それらの醸し出す、
なんとも表し難い憂愁。
(訳:梶間和歌)
【本歌、参考歌、本説、語釈】
秋はなほ夕まぐれこそただならね荻の上風萩の下露
藤原義孝 和漢朗詠集秋興
荻の葉すぐる風の音:荻の葉風は、
恋人の訪れと
勘違いさせるものとして
しばしば恋歌に詠まれる。
入集どおり秋歌として読めばよい
とは思いますが、
ほのかな恋心、恨みの心も
背景に踏まえたうえで読むと
なおよいのかな、と感じます。
秋はたゞ荻(をぎ)の葉すぐる風の音に夜深く出づる山のはの月