永福門院 ふればかつ | わたる風よりにほふマルボロ

わたる風よりにほふマルボロ

美しい和歌に触れていただきたく。

*:..。o○ ○o。..:*
newリーディング短歌書き下ろしnew

 

『源氏物語』を使った心理学講座。

次回講座は1月23日

紫上の前半生を題材にします。

 

執筆、講義のご依頼はお気軽に・*:.。

キラキラ(執筆関係)

キラキラ(講義関係)

*:..。o○ ○o。..:*



院よりめされける三十首歌の中に

ふればかつ氷る朝けの古柳なびくともなき雪のしら糸

永福門院
風雅和歌集冬831
 


 
【口語訳】

雪の降るやいなや凍ってしまう
朝方の古柳よ、
その枝はさながら
風になびくともなき雪の白糸。

(訳:梶間和歌)
 
 
【本歌、参考歌、本説、語釈】

 

ふればかつ氷る:降るやいなや凍る。

 「かつ」は、ここでは「すぐに」の意。

 

 

*:..。o○ ○o。..:*

 

 

三句と結句を

両方体言で終えるというのは

非常に難しいことです。

 

安易にはやらないほうが好いでしょう。

 

 

ふればかつ氷る朝けの古柳なびくともなき雪のしら糸

 

 

*:..。o○ ○o。..:*

 

執筆、講義のご依頼はお気軽に・*:.。

キラキラ(執筆関係)

キラキラ(講義関係)