Dementality
例によって思いついた音から名前をつけました。
あっているのか自信がないのですが、
認知症/痴呆 の意
頭の中の小部屋
初めはそんなつもりじゃなかったのですが、描けば描くほど "認知症" の視点
そして完成させた翌日、入院していた認知症の祖母が他界しました。
認知症と判断され、生活に支障がでだしたため始まった介護生活。いつのまにか10年の月日が流れていました。
なるほど祖母から世界はこう見えていたのかと感じました。
痴呆という言葉は差別的ですが、祖母からしてみれば自分がどんどん痴れ痴れ呆けていくと感じていたのかも知れません。
自分が惨めだとよく言っていました。
あぁ馬鹿になった。とよく言っていました。
大丈夫と慰めても次の日には忘れ、今度は火がついたように暴れまわり、また次の日には嘆き
10年をかけ、段々とたくさんのことを忘れていく閉塞感と恐怖と孤独に戦っていた祖母への敬意を込めてこのタイトルは残すことにしました。
認知症がひどくなるまでは、お出かけの際必ずピンヒールを履き、赤い口紅をつけていた祖母。
肉体から離れた今、自由に大好きなおしゃれやお出かけを楽しむことができていますように。