茂木健一郎@kenichiromogi連続ツイート2301回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。
元年08月12日 06:34
茂木健一郎@kenichiromogiネットフリックスから配信されているハサンミンハジの「愛国者として物申す」(Patriot act)が面白い。社会問題について鋭く切り込むのだけれども、このコメディショーの画期的なところは、コメディと「調査報道」を融合させている点にある。
元年08月12日 06:36
茂木健一郎@kenichiromogiこれまでも、アメリカで言えばデイリーショー、レイトショー、イギリスで言えばHave I got news for youなどのコメディショーはその時々の政治的、社会的問題をコメディアンやゲストたちが解きほぐしてきた。「愛国者として… https://t.co/diIESjkMvh
元年08月12日 06:37
茂木健一郎@kenichiromogiたとえば、『愛国者として物申す』の先週配信のエピソードは、ゲーム業界が労働者を過酷な条件で「使い捨て」している問題を扱っているし、昨日配信された最新エピソードは、合成オピオイド、フェンタニルがアメリカ社会にもたらしている問題、そして製薬会社が暴利を貪っていることを告発している。
元年08月12日 06:40
茂木健一郎@kenichiromogi『愛国者として物申す』は、サウジアラビアの政治、中国の検閲題、銃規制、学生ローンど、世界を揺るがすテーマについて、その詳細や深層を明らかにする調査報道を行ってきた。さらにはスーダンのデモ、クリケット界の闇、インドの総選挙など、表のメディアではなかなか扱われないことも掘り起こした。
元年08月12日 06:44
茂木健一郎@kenichiromogi『愛国者として物申す』のすばらしい点は、これらの「調査報道」を、お硬い社会派ドキュメンタリーとして扱うのではなく、ホストであるハサンミンハジがスタンダップコメディアンとしての技術をもって「笑い」として提供していることで、視聴者は笑いながら新しいことを学ぶことができる。
元年08月12日 06:45
茂木健一郎@kenichiromogiアメリカやイギリスには社会的問題や政治的な課題を扱った批判的コメディのすぐれた伝統がある。これまでは、その時々で起こる問題について、コメディアンが「突っ込み」を入れて結果としてより柔軟で高度なメタ認知が立ち上がるというのがその効用であった。
元年08月12日 06:46