「ただ減塩というだけでなく、いい塩を適正に摂ることが大切」 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

「ただ減塩というだけでなく、いい塩を適正に摂ることが大切」

2月1日(金)の日本経済新聞夕刊に、塩について、次のような記事が掲載されていました。

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「塩1日5グラム未満に 高血圧や心臓病予防 WHOが指針」

世界保健機関(WHO)は1月31日、塩の摂取量を成人は1日5g未満にすべきだとする新たな指針を公表した。

高血圧や心臓病など慢性疾患を予防するためで、子供に関してはこれよりも確実に少なくするよう求めた。

逆に、豆類やバナナに含まれるカリウムは摂取することで血圧の抑制や心臓病の危険軽減につながるとして、成人は最低でも1日3.51g取るよう推奨した。

日本は塩の取りすぎが以前から指摘されている。厚生労働省によると、2011年の1日の平均摂取量は成人男性が9.6グラム、成人女性が9.6グラム。

同省は15年までの現実的な達成目標として男性9グラム未満、女性7.5グラム未満を掲げ、さらに下げることが望ましいとしている。
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日本では、1972年から、専売法のもと、イオン交換膜製法で作られた塩化ナトリウムだけの精製塩が普及し、そのころから、高血圧や心臓病やガンの患者が急激に増えています。

国内で、精製塩以外の塩の生産・販売が完全自由化されたのは、2002年。まだ、歴史は浅いのです。

精製塩では出ない素材の「うま味」を補てんしてきたのは、「グルタミン酸ナトリウム」に代表される化学調味料。

また、肉の加工品に使われている「亜硝酸ナトリウム」など、化学調味料や保存料には、塩ではない、「隠れナトリウム」がたくさんあるんです。

高度成長期を支えてきた団塊の世代の方々は、インスタントラーメン世代ですね。

その年代の方々が今、高血圧や心臓病、癌などの病気に苦しんでいらっしゃいます。

厚生労働省が減塩運動をするのは、理解できます。

でも、今回の記事は、世界保健機関(WHO)の指針の話です。

世界に目を転じてみると、世界の塩の生産の6割は、岩塩。

マグネシウムがとても少ないという点、溶けにくい強固な結晶という点からみると、実は、塩化ナトリウムだけの精製塩と同列です。

やっぱり、世界でも、減塩、なんですね。

ところで、1月20日に、東日本料理学校協会の新年会があり、80名ほどの料理学校の先生方や企業の賛助会員が参加しました。

新年会


東日本料理学校協会の会長でもあり、NPO日本食育インストラクター協会理事長や、厚生労働省の「健康大使」でもある服部幸應先生のスピーチでは・・・。

健康寿命を伸ばし、日本の医療費を減らすために、料理学校の先生方がリーダーシップをとって、適切な食事を広めていきましょうというお話がありました。

服部先生


そして、塩についても、「減塩減塩と言われているけれど、ただ減塩というだけでなく、いい塩を適正に摂ることが大切」とお話しされ、いい塩として、「美味と健康さんの扱っている塩」と弊社名を出してくださいました。

ナトリウムとマグネシウムのバランスが人の血液と同じで、低温結晶で、ミネラルがイオンの状態に戻りやすい「わじまの海塩」を使うと、素材のおいしさを引き出せるので、「隠れナトリウム」の使用も少なくなるんです。

結晶が溶けやすいので、素材になじみやすいため、少量でもしっかりとした塩味がつきます。

結果的に減塩(ナトリウム)できますし、多少、多く取っても、余分なものは排出されてしまうから大丈夫。

皆様やご家族様の、元気でイキイキした生活に、ぜひ「わじまの海塩」をお役立てください。