(1)『飲食セーフティーネットワーク』第3回シンポジウムに参加しました | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

(1)『飲食セーフティーネットワーク』第3回シンポジウムに参加しました

11月18日(日)、半蔵門の「エリオ・ロカンダ・イタリアーナ」で開催された『飲食セーフティーネットワーク』第3回シンポジウムに参加しました。

シンポ


6月3日の第1回シンポジウム、9月2日の第2回シンポジウムに引き続き、ガラスのアクセサリー作家さんで、食や健康に対してとても意識が高いMIMYさんにご案内をいただきました。

『飲食セーフティーネットワーク』とは、半蔵門のイタリアン「エリオ」の味方泰宏副社長や藤井悠さんが中心となって、設立されたネットワークです。

こちらが、代表の藤井悠さんと味方泰宏さん。

2人


安心・安全な外食を提供するための、飲食店、生産者、流通業者のネットワークですが、今回は、ネットワークに登録された飲食店様からのご挨拶に加え、福島原発事故後の放射能問題の現状を知るというテーマで、濃い内容の発表がありました。

こちらは、さいたま市の中学校の理科の教員で、内部被ばくを考える市民研究会、放射能防御プロジェクトとしてもご活躍の川根眞也先生。

川根先生


「東京第一原発事故の放射能汚染」と題して、現実の状況を教えてくださいました。

タイトル


「今でも、東京第一原発からは放射能が出ています」という現実認識から始まりました。

今でも


2011年12月から、2012年6月までの値。

グラフ1


2012年7月から9月までの値。2012年2月からずっと1000万ベクトル/時が放出され続けています。

グラフ2


こちらは、文部科学省発表の東京都(新宿区)の月間降下物の1平方メートルあたりの量。2011年12月から、2012年5月までの値。

ぐらふ1


2012年6月から、9月までの値。風向きによって量が変わるようですが、東京にもまだ落ちてきているのです。

ぐらふ2


これは、日本原子力研究開発機構が2011年9月6日に発表した、3月12日から5月1日までのセシウム137の積算沈着量予測。

海


東の太平洋側は、土地も海にも広範囲に降っています。

たとえ西のものであっても、食べたエサの牧草の地域、キノコの菌床の原木の地域、燻製にした木材の地域で、セシウムは移行してしまいます。

ベクレル


大阪、兵庫で流通した牛肉は、被害地の牧草を食べて育った親牛だったようです。セシウム134、137が4350ベクレル/kgだったそうです。

つまり、1切れ100gを食べれば435ベクレル。この数値は、胃の中で、1秒回に435回、放射能をバチバチと放出するということを意味しています。

以下は、調理加熱用の薪および木炭の使用の指標値です。

薪


乾燥重量、薪で40ベクレル/kg、木炭で280ベクレル/kgです。薪でなくても、落ち葉を集めて燃やして焼く、焼き芋会などにもご注意を。

こちらは、福島県での干しダイコンについて。

だいこん1


大根を乾燥器で乾かしても検出限界値以下だったそうですが・・・。

大根2


福島県農業総合センターの軒下などで乾燥させた結果、最大で3421ベクレル/kgが検出されたそうです。

原因は、「空気中のちりやほこり」ということ。

また、茨城県と千葉県の一般家庭で、掃除機にたまったチリからセシウムが検出されたということ。

掃除機


平均で1956ベクレル/kgだったそうです。

大根2


千葉県流山市、茨城県牛久市の一般家庭で、1万、2万を超える数値が出ているところもあったそうです。

まだまだ、原発の状況は終わっていません。

1日1ベクレルであっても毎日摂取し続けると、全身放射能は1000日で、200ベクレル近くになっていきます。

蓄積


現実を認識し、自分のできる選択肢を広げ、自分で判断、行動することが必要ですね。

続きは明日に。