「鶴見酵素栄養学協会」の講演会での鶴見隆史先生の講演 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

「鶴見酵素栄養学協会」の講演会での鶴見隆史先生の講演

8月5日、品川フロントビル会議室で開催された「NPO法人 鶴見酵素栄養学協会」の「第12回講演会」に参加しました。

パンフ


酵素については、このブログでよく書いていますが、鶴見クリニック院長の鶴見隆史先生は、日本における酵素栄養学の第一人者と言われています

金沢医大卒業後、浜松医大、その他の病院にて勤務後、東洋医学(中医学)、鍼灸、筋診断法、食養法などを追求、西洋医学と東洋医学を統合した患者優位の「病気治し医療」に取り組んでいる先生です。

こちらが鶴見隆史先生。

鶴見先生


怖い顔のショットになってしまいましたが、実物は、もっと柔和な感じです。

1時間20分間の講演で、盛りだくさんの内容でしたが、ポイントを要約してご紹介します。

●西洋薬、西洋医学について

西洋薬は、人工的な構造式でできているため、人体にとっては、異物。これは、添加物、残留農薬、重金属と同じようなもの。

西洋医療は、大元の原因は無視し、出てきた現象の処理に徹するため、救急疾患や急性病には強いが、慢性病の場合は100%薬漬けになり、飲めば飲むほど体調は悪化し、完治は全くない医療である。

●腸の重要性について

全身の免疫の70%が小腸に、10%が大腸にある、ということがわかってきた。

タンパク質は、腸内で酵素で消化されアミノ酸になるが、このアミノ酸が過剰だったり、よく排泄されないと、腐敗菌がこれを分解して、いわゆる「窒素残留物」を作っていく。

この窒素残留物は、万病の元。免疫の大変な低下、血液の汚れ(ルローやアキャンソサイト)、肝障害・腎障害を引き起こす。

でも、腸内細菌が善玉菌の時、窒素残留物はほとんど出現せず、腸内の腐敗、異常発酵、酸敗が起こらない。

腸の絨毛(じゅうもう)は、24~48時間でリニューアルされる。(だから、2日の断食で効果がでる)

植物繊維をとると、善玉菌が増える。

腸が元気なら免疫力があがる。腸内環境を善玉菌で整えるべし。

●赤血球と毛細血管

赤血球は、酸素、アミノ酸、ブドウ糖、脂肪酸、ビタミン、ミネラル、酵素といった栄養物の運搬という大変重要な役割をしている。

同時に、老廃物、法怪物、二酸化炭素などを排出させる役割も担う。

組織が栄養不足や酸素不足になると活性酸素が出現し、それが正常細胞を痛めつけ、長く続くと、DNAを傷つけたり、破壊したりして、突然変異を起こし、ガン化する。

微小循環不良は、さまざまな病気を引き起こす。

したがって、体の隅々まで赤血球が流れるように、微小循環、つまり、毛細血管の流れをよくすることが重要。

毛細血管まで血流がよくなれば、体温が上がる。

赤血球同士がくっついてしまう(ルローやアキョンソサイト)と、細い毛細血管を流れることができない。

これは正常な赤血球の形。

赤血球


これがルロー。

ルロー


これがアキョンソサイト。

アキャン


ルローの原因は、タンパク質(遊離アミノ酸過剰)、悪しき脂質(酸化油脂、トランス型リノール酸過剰)、ショ糖(砂糖)とたんぱく質(糖化タパンパク)。

でも、酵素を摂ると、すぐ瞬間的に、ルローが分解される。

(2012年5月15日のテレビ番組「月曜から夜ふかし」で、鶴見先生がマツコ・デラックスさんの血流観察システムで診断をしたところ、毛細血管がドロドロで詰まっていることが判明。それが生ジュースを飲んだだけで、分解された)

●結論

食べたものが体を作る。

酵素が含まれる、生の野菜、海藻、キノコ、大豆、発酵食品をたっぷりとって、腹六分目に。

三大栄養素、炭水化物、タンパク質、脂質は、控えめに。

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以上でした。

ちなみに・・・、講演を終えてお帰りになる鶴見先生に声をかけ、「わじまの海塩」と「わじまの水塩」をお渡ししました。

「NPO法人 鶴見酵素栄養学協会」