「食べる塩は、体液バランスとしてのミネラルバランスが必要」 by『イオン化ミネラルと水』より
今日から、八藤眞氏(東京農業大学農学部栄養学科卒業。理学博士、栄養士、調理師、衛生管理士、生産管理士)の著書『イオン化ミネラルと水~その食品加工への利用~』(発行・平成22年、光琳)という本をご紹介します。
この八藤眞氏は、現代人のミネラル不足、ミネラルバランスの悪化の解消のため、「イオン化ミネラル」、すなわち、「水に完全に溶けた電解質の状態で体に吸収されやすいミネラル」の活用を研究されている方です。
今日は、この本の中から、「ナトリウム」の項について、引用してご紹介いたします。
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ナトリウムといえば、対の陰イオンはCl(塩素)が中心となって結合しています。
そのため、NaCl=塩化ナトリウム=食塩水という図式が出来上がっています。
=食塩というところが問題です。塩化ナトリウムは塩化ナトリウムであって、食べるための塩ではありません。
食べるための塩の中心人物であることは間違いありませんが、NaClだけでは食塩とは言い難いものです。
食べるための塩は、人体体液バランスとしてのミネラルバランスが必要と考えています。
塩化ナトリウムとしての平均的な平衡数値は、1日あたりの食事として10.5gの摂取と尿として排出されるNaClは10.0g、汗として0.25g、便として0.25gの計10.5gとされています。
それが13gの摂取としても尿中に排泄される量が増加するだけで、それほど大きな問題にはなりません。
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ミネラルは、水に溶けて体に吸収しやすいものがよく、さらに、食べる塩は、体液に近いミネラルバランスのものがよいということ。
「わじまの海塩」のコンセプトの通りですね。
「わじまの海塩」のコンセプトの通りですね。
続きは明日に。