仙台・塩竈で、塩の神様のお導き
昨日、一昨日のブログの続きになります。
5月13日に、「東日本料理学校協会」の定時総会があり、仙台に行ってきました。日帰りでしたが、塩土老翁神がまつられているという塩竈神社に行ってきました。
5月13日に、「東日本料理学校協会」の定時総会があり、仙台に行ってきました。日帰りでしたが、塩土老翁神がまつられているという塩竈神社に行ってきました。
この塩竈には、町おこしの一環で、昔ながらの製塩法・藻塩焼きで塩を作っている製塩所があります。
実は、去年の5月、この塩竈市で、全国「塩」サミットを開く計画がありました。
私と能登の塩士・中道肇は、この塩サミットに招かれて、パネルディスカッションのパネラーに登壇する予定になっていました。
去年の2月下旬、塩竈市産業部商工観光課の阿部課長様から、主催の製塩所「合同会社 顔晴れ塩竈(がんばれしおがま)」代表の伊藤栄明氏が3月上旬に東京に上京するので、ご挨拶と打ち合わせをしたい、スケジュールを組んでいるところです、という連絡をいただいていました。
そこに3月11日の震災。
沿岸部の製塩所です。ご無事かどうか心配して、google安否情報を検索して、避難所にいらっしゃることを確認しました。
4月に入り、阿部課長におそるおそるメールしてみたところ、ちょうどネットワーク・メールが復活したというタイミング。
でも、製塩工場は天井まで海水、泥水が流入し壊滅、でも、命に別状はなく、みな元気に復旧作業にいそしんでおります、という返信をいただきました。
その後、テレビで、塩竈の製塩所が復活したという話を知り、ほっとしていました。
そんなやりとりから、月日は流れ・・・。
仙台に行くなら、この製塩所を見学に、と思ったのですが、直前まで計画を立てていなかったので、前日の土曜日に製塩所のホームページを見たら、土日は休みで連絡取れず・・・。
仙台に行くなら、この製塩所を見学に、と思ったのですが、直前まで計画を立てていなかったので、前日の土曜日に製塩所のホームページを見たら、土日は休みで連絡取れず・・・。
じゃあ塩竈神社だけ見ようと思って来たのです。
思いのほか、神社のお参りも、博物館の見学もあっという間に終わり、時間が余り、参道ではない道を通って海辺のほうまで出ました。
早めに仙台市内に戻ろうと駅まで帰りかけたら、交差点の向かい側の釣り道具屋さんに、その塩竈の藻塩の看板をみつけました。
釣り道具屋さんでしたが、店に入って、お塩コーナーを発見。
お塩とおせんべいを選び、レジへ。
店番をしているおばあさんが、塩入りのお菓子の試食を勧めてくれたので「この塩を作っている方をご存じですか?」と聞いてみたんです。
そしたら、なんと・・・。
「うちの息子です」と。
「え~!!」
「うちの息子です」と。
「え~!!」
そして、休日のお休みで、二階にいらっしゃったのを呼んでくださり、伊藤栄明さんとご対面!!
なんとも、すごい、引き寄せ! 塩の神様のお導きとしか思えません!!
伊藤さんとしばし話を。
その後、塩サミットは、2011年9月に規模を小さくして開かれたそうです。
伊藤さんは、私のブログなども読んでくださっているということでした。
塩竈の神事であるホンダワラを使った藻塩作りにこだわっているけれど、「わじまの海塩」のランプを使った濃縮法に興味があるということ。
今は、製塩の現場は、他の人にまかせ、1日1回、顔を出す程度だということでした。
そして、まだ時間があったので、車で、昔、塩を作っていた釜を祀った御釜神社につれていっていただきました。
御釜神社は、毎年7月にホンダワラを煮詰めて塩を作る「藻塩焼神事」が行われている神社ということです。(ここに来ないで、帰ろうとしていた私・・・)
神器とされる4口の竈が安置されています。
(wikipediaの写真を転載)
この竈には、水が張られ、水の変色でト占が行われているそうで、変事のときには、水の変色があるそうです。
3月の震災の前にも、水の色が茶褐色に変わったそうですよ。
社務所の方がいらっしゃらず、柵の隙間から覗いただけでしたが、古い鉄の平釜に、水がなみなみと張られていました。
その後、震災後、場所を移して復旧したという製塩所に連れていっていただきました。
でも、やはり日曜日で現場の方がいらっしゃらず、中には入れませんでしたが、窓から覗いて拝見しました。
きっと、これは、よそ様の製塩所に入っては行けないよ、という塩の神様のお達しなのでしょう。
伊藤さんにお会いできただけでも十分、大満足。
こちらが伊藤栄明さん。
ご無事でなによりでした。休日に、突然の訪問を温かくご対応してくださって、ありがとうございました!!
本塩釜駅前のモニュメントにある下の方の白い形は、塩のピラミッド型の結晶をかたどったものだそうです。
本塩釜駅前のモニュメントにある下の方の白い形は、塩のピラミッド型の結晶をかたどったものだそうです。
この後、仙台市内に出て、ブログつながりの川熊味噌の川村社長の会社に電話を。でも、日曜日ということでご不在。
「東日本料理学校協会」の定時総会と懇親会の間に、携帯から電話をくださり、電話で話をしました。
それを考えても、やっぱり、「偶然に会える」ってすごいこと。
無計画な仙台行きでしたが、強運というか、神がかり的というか、ミラクルを感じた旅になりました。