銀座三越「小さな漆の手鏡展」開催中 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

銀座三越「小さな漆の手鏡展」開催中

今日は、「わじまの海塩」の話題ではなく、輪島の漆器の話題です。

銀座三越で開催中の「小さな漆の手鏡展」に行ってきました。

店内


輪島の漆芸家の芝山佳範さん、杉村聡さん、古込和孝さん、若島英孝さん、若宮隆志さんの5人の作品展です。

「【長編】私がIT会社を辞めて、「わじまの海塩」の会社を起業した理由」に登場されている輪島のみなさんです。

ハガキ


上のご案内のハガキの手鏡は、こちら。

手鏡


裏はこんな素敵な絵柄です。

手鏡のうら


和風なのに、西洋風とも見えるようなスタイリッシュなデザインですよね。

持ち手がなく、まん丸や楕円の形も。

古込


手のひらにすっぽり収まるサイズです。これらは古込和孝さんの作品です。

手鏡を入れるための、着物の端切れを使った、手作りの巾着袋もついてきます。 

巾着


こちらは芝山佳範さんの作品。

芝山


手鏡の下にある巾着袋の素材は、牛首紬(うしくびつむぎ)。石川県白山市白峰地区(旧白峰村)において生産される紬織物ということ。

絹糸の原料であるカイコの繭は、通常一頭のカイコが作るものですが、まれに二頭のカイコが入っているものがあり、「玉繭(たままゆ)」と呼ばれているそうです。

玉繭は二頭の糸が内部で複雑に絡み合っているため製糸が難しいそうですが、この繭から糸をとりよこ糸とし、通常の絹糸をたて糸として織り上げたのが牛首紬。

何本もの繊維がからみつくため所々に節ができ、この節は織物にしても残っていますが、それが牛首紬の特徴なんだそうです。

巾着袋もこんな種類があります。

牛首巾着


こちらがその芝山佳範さん。実演コーナー。

芝山佳範さん


一つ一つの作品を見せていただきながら、作家さんと話し込み、他の写真を撮りそこねてしまいました。手鏡だけでなく、盃や香合など、他の作品もありました。

震災以降、漆の作品をお買い求めになるお客様に、30代の方も増えたとか。小さいけれど1つ本物を持って大切にする・・・そんな時代になっていますね。

4月24日(火)までやっていますよ。銀座に行かれる方は、ぜひお立ち寄りください。

「小さな漆の手鏡展」について

作家:芝山佳範、杉村聡、古込和孝、若島英孝、若宮隆志
場所:銀座三越8階 Gスペース
会期:4月11日(水)~24日(火)
時間:10時~20時