インフルエンザなどのウイルスへの免疫力を高める乳酸菌 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

インフルエンザなどのウイルスへの免疫力を高める乳酸菌

みなさまのブログを読んでいると、「インフルエンザ」というキーワードが目につきますね。

1月末から2月初旬に、「R-1」ヨーグルトがインフルエンザの予防効果があるとメディアで発表されて、ヨーグルトが品切れになっていましたね。

3月19日の日経新聞に次のような記事が出ていました。

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「ウイルス免疫高める乳酸菌 キリンHDなど発見」

キリンホールディングスと小岩井乳業は、インフルエンザなどのウイルスの免疫力を高める可能性のある乳酸菌を見つけた。

ウイルスが体内に侵入した際に働く免疫細胞の働きを高める作用があるという。乳酸菌飲料などへの応用を目指す。

実験で人の免疫細胞である樹状細胞に、この乳酸菌をふりかけた。

インフルエンザなどのウイルスを溶かす「インターフェロンα」と呼ぶ物質が約3倍に増えた。乳酸菌の遺伝子が作用したと考えられる。

病原体にはウイルスや細菌がある。細菌を認識する免疫細胞を活性化する乳酸菌は多く見つかっているが、ウイルス向けは珍しいという。
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キリンホールディングスがこれをプレスリリースしたのは、2011年9月6日のことだったようですが・・・。

乳酸菌って、何種類もありますが、体にとっては善玉菌の代表。いろいろ良い働きをしてくれますね。

乳酸菌がインフルエンザのウイルスの免疫力を高めてくれるなんて、うれしいニュースです。

漬け物、味噌、醤油・・・、何もヨーグルトでとらなくても、昔は、乳酸菌があふれていた食生活だったと思います。

今は、スーパーなど、ヨーグルト売り場にたくさんの種類のものが並んでいますが、すっぱいヨーグルト、ブルガリアヨーグルトが日本で販売開始になったのは、昭和48年。

日本が、塩化ナトリウムだけの精製塩になった翌年なんです。

日本でのヨーグルトの台頭は、精製塩の殺菌・消毒効果で、漬け物、味噌、醤油などの発酵食品での乳酸菌発酵が弱まってしまったということと、無関係ではないように思っています。

胃腸内視学のパイオニアとして知られる新谷弘実先生の「病気にならない生き方2」(2007年・サンマーク出版)には、以下のように書かれています。

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海水から水分だけを蒸発させた自然海塩には、塩化ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、ヨウ素といった海のミネラルが非常にバランスよく含まれています。

しかし、「食塩」という名で売られている精製塩は、海水からほぼ塩化ナトリウム(NaCl)だけを取り出したものなので、その99%は純粋な化学物質である塩化ナトリウムです。

精製塩が体に悪い最大の理由は、塩化ナトリウム以外の微量なミネラル分をすべて切り捨ててしまったことにあります。

どうせこんな少しばかりの成分はたいした役に立っていないのだろう、そんな人間の傲慢さがそこには感じられます。

自然は完璧です。ナチュラルな状態で存在している成分は、すべて必要だからこそ、そこに存在しているのです。

私たちの体に有益な乳酸菌が生きられない塩が、体によいはずがありません。

ですから、現在台所に食塩がある人はすぐに捨て、これからは自然のミネラルが豊富に入った自然海塩を使うようにしてください。
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塩化ナトリウムだけのお塩で、お腹の中まで殺菌しないでくださいね。