幕内秀夫氏の講演「日本の食を考える」 at 「ワンダフルエイジング研究会」
本屋に行くと、健康レシピ本のコーナーに山積みされているのが順天堂大学 加齢制御医学講座の白澤卓二先生の著書。
このブログでも、先日、白澤教授の著書『塩麹と発酵食のレシピ』をご紹介しました。
テーマは「日本の食を考える」。
司会は、順天堂大学大学院 加齢制御医学講座 准教授の青木晃先生。
幕内秀夫氏は、100万部売れたという「変な給食」(ブックマン社)の著者でもあります。
砂糖や油は、それを食べると、脳に快楽反応があり、中毒性があり、いくらでも食べられてしまうということ。
たとえば、ふかしただけのサツマイモはそんなに食べられなくても、スイートポテトや大学イモにしたら量を食べてしまえるし、さらに、サツマイモのチップスは、もっと食べられる、ということ。
スナック菓子は、マグロのトロやサーロインステーキよりも油質含量が多いということです。
これは動物園ではなく、公園のサル。
人間がエサを与え続けていたら、サルでもこんなに肥満になってしまった、という例です。
そして、乳がん患者の8割は朝、パンを食べている、ということでした。
パンが悪いのは、食パンでさえ、糖類と油が入っているから、ということ。ましてやデニッシュになればもっと砂糖が入っていると。
酒やタバコをたしなまない女性ほど、スイーツにハマるということです。
中毒性、依存性という観点から、酒やタバコがソフトドラッグなら、スイーツはマイルドドラッグということでした。
男は、いくら酒飲みでも朝からビールを飲むのは控えるけれど、女性や子供は朝から摂っているのだ、と。そして、パンやパスタのおかずに合うケチャップ、マヨネーズは、糖類と油脂とうま味の組み合わせなので、おいしいに決まっているけれど、その味に慣れてしまうと、限度がなくなるということ。
それが顕著に表れているのが、沖縄県那覇市の10歳児の肥満傾向児の増加、ということでした。
そのようなことから、幕内秀夫氏は、まずは給食を変えていこうという活動をして、完全米飯給食を推進していらっしゃるということでした。
私は、この仕事をするようになってから、清涼飲料水やスナック菓子はほとんど食べなくなり、野菜などもお塩で甘さが出ることを知って、料理に砂糖を使う機会も少なくなりました。
でも、やっぱり、ケーキやパンは好きで・・・。気をつけなければ、と思いました。
懇親会では、幕内秀夫氏にご挨拶。幕内氏に、塩についての見解を伺ったところ、減塩反対ということでした。
減塩減塩というから、味噌汁や醤油を使う焼き魚を食べなくなり、塩ではなく、マヨネーズを使っている家庭が出てきてしまうのだ、と。 納得です。
また、白澤卓二先生にもご挨拶して、「わじまの海塩」をお渡しすることができました。
ピンボケ写真ですが、2ショット。
ピンボケ写真ですが、2ショット。
講演会に参加されていた白河三來さんに、白澤先生の奥様もご紹介いただきました。
そして、白澤先生と共著の「100歳までボケないがんにならない101のジュース 決定版」(新星出版社)を書かれているダニエラ・シガさん。
順天堂大学 加齢制御医学講座の研究員さん、ルーマニアの方です。
「わじまの海塩」は釜炊きせずに、体温と同じぐらいの低温で結晶させていますと説明したところ、ダニエラさん、塩については、加熱した結晶塩は身体に悪い、細胞を傷つけるということを日本の人はほとんど知らない、とおっしゃって、意気投合しました。
塩も油も摂らなければならないもの。ならば、質のいいホンモノを摂ってくださいね。
なお、加齢制御医学は、カタカナでいうと、アンチエイジング医療ですが、4月「第1回アンチエイジングサミット」が開催されるそうです。
●第1回 アンチエイジングサミット in 由布院
2012年4月18日(水)~20日(金)アンチエイジング医療に関する国際学会
特別一般公開講座(同時通訳付き)2012年4月19日(木)13:00~21:00
詳細は、以下をご覧ください。(PDFファイルです)
http://www.alco.or.jp/data/20120418yufuin_summit_o.pdf
http://www.alco.or.jp/data/20120418yufuin_summit_o.pdf