米麹パワーと塩麹作りに向いている塩 by 「糀屋本店の塩麹レシピ」 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

米麹パワーと塩麹作りに向いている塩 by 「糀屋本店の塩麹レシピ」

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塩麹、いろいろなレシピ本が出ていますね。

麹ブームの仕掛け人と言われるのが、創業三百年の老舗・大分の糀屋本店の麹ウーマン・浅利妙峰さん。

この浅利さんの著書が、「糀屋本店の塩麹レシピ」(2011年12月・PHP研究所)。


こちらの本に、麹パワーについて書かれています。引用してご紹介いたします。

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麹は、食材やほかの微生物と協力しておいしさを生み出します。

麹菌が米や麦に生える過程で、3つの酵素ができます。

でんぷんを糖(甘味)に分解するアミラーゼ、タンパク質をアミノ酸(うま味)に分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼです。

麹を使うとおいしさが増すのはこのためです。

保存料や添加物がなかった昔は、麹がその役目を果たしてもいました。

麹は発酵する過程で人体に有害な腐敗菌の繁殖を抑えるので、食品の保存性も高くなります。

さらに、麹は免疫力を高め、腸内の善玉菌を増やします。

発酵食品を食べる機会が減ったことも、現代人のアレルギーや
生活習慣病の増加の一因と指摘する方もいます。

また、麹菌が生む抗酸化物質が老化の原因となる活性酸素の働きを
抑えることから、麹(麹酸)は、化粧品などにも使われています。
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この酵素の働きを活性化するのが、ミネラルなんですよ。

ミネラルのうちでも、マグネシウムがないと、酵素も働かないということなんです。

だから、塩麹は、精製塩や岩塩ではなく、マグネシウムを含む海水塩で作ってくださいね。

この本の中では、塩麹を作るときの塩や水について、次のようにアドバイスされています。

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以前、硫黄成分を多く含むヒマラヤ塩を使ってみたところ、硫黄の香りが強烈に際立ってしまいました。

麹は素材本来の味や風味を引き出すので、塩麹を作る時は、シンプルな海塩がおすすめです。

精製塩ではなく、ミネラルたっぷりの海塩を使ってください。

水は水道水で大丈夫ですが、麹は酸性なので、アルカリ性の水は避けましょう。
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ヒマラヤ塩は岩塩だと思いますが、海水塩の中にも、製法によって、硫黄っぽい匂いがしたり、苦味があったりするものがあるので、そういう塩では、塩麹が硫黄っぽかったり、苦味が出たりして、おいしくできません。

その点、「わじまの海塩」は、製塩の工程で、苦味やエグ味のもとになる成分を取り捨ててしまっているので、おいしい塩麹ができます。

塩麹の作り方ですが、麹ウーマンさん直伝の塩麹の作り方がyoutubeに出ています。

まぜて、あまりかき混ぜないという方法もあるようですが、麹ウーマンさんは、最初に米粒をしっかり揉みつぶしています。

参考にしてみてください。

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