日本人には岩塩よりも海水塩 by 『じつは体に悪い19の食習慣』(著・南清貴) | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

日本人には岩塩よりも海水塩 by 『じつは体に悪い19の食習慣』(著・南清貴)

「ナチュラルエイジング」を提唱するフードプロデューサー・南清貴さんの著書に『じつは体に悪い19の食習慣』(ワニブックスPLUS新書、2010年)。


じつはの本

この本の中の塩についての章「塩分のとりすぎに気をつけている」をご紹介しています。

昨日の記事はこちら。
⇒ 精製塩と自然塩は似て非なるもの

今日はその続きを引用して、ご紹介しますね。

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・ミネラルバランスがとれた上質な塩の重要性

日本では、有史以前から海水を利用して塩をつくっていました。

長い間、海水を塩田にまいて太陽熱で濃縮させ、最終的に釜で煮詰めるという自然な方法で作られていました。

それが1971年に塩業近代化臨時措置法が成立したことによって、強制的に塩田は廃止され、かわりに導入されたのが、イオン交換膜法という製塩方法です。

この方法は、電気とイオン交換膜を使って工業的に塩をつくる方法で、海水からナトリウムイオンと塩素イオンだけを抽出して濃縮するため、精製塩のような塩化ナトリウムの純度が高い塩になります。

当時、ナトリウムイオンだけがとりだされることによってミネラルバランスがくずれ、体へなんらかの悪影響があるのではないかと憂える人もいました。

しかし、日本の近代化、工業化の波には逆らえなかったようです。

結局、それ以降、私たちが手に入れることができたのは、一部例外がありますが、「食塩」と表示された精製塩だけになってしまいました。

現在のように、さまざまな塩が所狭しと並ぶようになったのは、'97年の塩専売制度廃止以降のことです。

このころから、外国から岩塩も輸入されるようになりました。

岩塩は海水から自然に水分が蒸発してできたものですが、塩化ナトリウム濃度は高めです。

なぜなら、岩塩の層によってミネラルバランスは違っていて、岩塩としてとりだしているのは、ナトリウムの多い部分だからです。

岩塩と海水塩では、どちらが日本人に合いますか?と聞かれることがあります。

ヨーロッパは硬水が当たり前で、ふだんからミネラルをとる機会があります。

それに比べて日本の水は軟水ですし、土にもミネラル分が少ないので、ミネラルが豊富でバランスのよい海水塩のほうをお勧めしています。


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岩塩には、体に重要な働きをする「マグネシウム」が含まれてないんですよね。

ヨーロッパで、海のない、おもに岩塩をとっている国では、水が硬水なのでバランスが取れているんです。

日本では、海水塩ですね!!