ドロドロ血液の悪影響 ---『酵素が体の疲れをとる!』より
今日は、消化されないタンパク質が体内に残ることが、体にどんな影響を及ぼすのか、『酵素が体の疲れをとる!』(著・鶴見クリニック院長・鶴見隆史、青春出版社、2009年)より、ご紹介していきます。
赤血球について、先日のブログでも少しご紹介しましたが、まず、これが正常な赤血球です。(写真は、鶴見クリニックのホームページよりお借りしています)
そしてこれが、消化されなかったタンパク質のかけらで赤血球がくっついて連なり、ルロー(=連銭形成)が起こっているもの。
そして、こちらは、トゲトゲの形のシュガークリスタルと呼ばれるもの。
砂糖を原料にしている菓子やアイスクリーム、チョコレートや、砂糖の多い煮物などを食べた後の血液の中に急激に出現する形だそうです。
砂糖を原料にしている菓子やアイスクリーム、チョコレートや、砂糖の多い煮物などを食べた後の血液の中に急激に出現する形だそうです。
見ているだけでもギョっとしますが、さて、説明です。
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毛細血管の直径は約4ミクロンと、とても狭いものです。そのためきれいな丸い形をしている赤血球は入りこむことができます。
しかし、いくつもの赤血球がくっついたルローや、トゲトゲの体に変形したシュガークリスタルは、入りこめません。
また、赤血球の直径は約7ミクロンと毛細血管の直径より太いので、正常な赤血球も折りたたむような格好をして毛細血管へと流れていきます。
赤血球が2個くっついただけでも毛細血管へ入り込むのは不可能になるため、いくつも赤血球が連なったルローの状態の赤血球は、入り込めなくて当然なのです。
赤血球は、栄養や酸素、免疫物質などを体の隅々にまで行き渡らせるという重要な役割を担っています。
いわゆる栄養素、すなわちアミノ酸やブドウ糖、脂肪酸はもちろん、ビタミンやミネラルも赤血球に入って流れていきます。
鉄などの重要なミネラルも、赤血球のヘモグロビンにくっついて、吸収されます。
また、体に必要なものを入れるのと同時に、老廃物や有害物質を受け取り、排泄する役割も担っています。
要するに血液がドロドロだと、人間の体を健康に維持するための栄養の吸収や、いらないものを出す排泄作用がうまくいかなくなってしまうのです。
その結果、浮腫(むくみ)、痛みやコリ・しびれ、体の冷えなどが起こってしまいます。
さらにそのまま放置していれば、あらゆる病気の元凶となります。
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こうしてみていくと、食生活の改善がない限り病気は治せない、病気を治すのは薬ではなく食事、ってこと、よくわかりますね。
特に、重要なのが、タンパク質の消化分解ですね。自己消化酵素、消化酵素の働きを最大限に引き出すのは、マグネシウム。
マグネシウム不足の食事を補うなら、寝る前に飲むサプリメントではなく、調理時に使う「わじまの海塩」「わじまの水塩」ですよ。


