酵素とは ---『酵素が体の疲れをとる!』より | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

酵素とは ---『酵素が体の疲れをとる!』より

先日、「身体に痛みがある人は、食べ過ぎを疑いましょう」という記事を書きました。

そのときご紹介した本『酵素が体の疲れをとる!』(鶴見クリニック院長・鶴見隆史著、青春出版社、2009年)は、とても参考になる内容なので、連載でご紹介していきたいと思います。

酵素本


まずは、本のタイトルにもある「酵素」について。

酵素については、私のブログにもよく出てきていますし、いろいろな本も出ているので、すでにご存じの方も多いと思いますが、おさらいの意味でも書いておきます。

酵素には大きく分けて、人間の体の外、食物の中にある「外部酵素」と、体の中にある「体内酵素」の二種類があります。

外部酵素というのは、「食物酵素」です。 生の食物に豊富に含まれる酵素で、その食物自体を自己消化するものです。

体内酵素には、さらに「消化酵素」と「代謝酵素」の二種類があります。

詳しくは、本の内容から、引用してご紹介します。

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消化酵素は私たちが口から取り入れる食物を消化し、体内に必要な栄養素を取り入れるプロセス(吸収)の中で、欠かせない酵素です。

一方、代謝酵素はあらゆる生命活動に関係しています。

これなしでは、手を動かす、まばたきする、笑う、泣くといった目で見える動きができないのはもちろん、心臓が鼓動したり、血液が流れたりという基本的な生命活動もままならないというわけです。

つまり代謝酵素なしには、私たちは生きていけないということなのです。

代謝酵素は、体温や血液を一定に保ち、免疫や自然治癒力の維持もしてくれます。

また、細胞の再生や修復、神経やホルモンのバランスの調整もしています。

そして体内に侵入してきた病原菌や、発生した有害物質を解毒・排泄する役割も担っています。

ちなみに人間の体の中には、3000種類以上もの酵素があるのがわかっています。

動脈の中には98、肝臓の中には50種類以上あり、1秒間に100万回肝臓の働きを行う作業を司っているといわれています。

そんな重要な働きをする酵素ですが、酵素の量には限りがあります。

人間の酵素を製造する能力は、遺伝によって引き継がれています。これを「酵素生産能力」といい、個人個人に能力差があります。

ただひとつ共通しているのは、人が一生に作り出すことのできる酵素生産能力は限定されていて、キャパシティーが決まっているということです。

生まれたばかりの赤ちゃんには、老人の数百倍の酵素が体内にあるといわれます。しかし年齢を重ねていくうちに、体内酵素は自然と減っていきます。

そのため自分の酵素生産能力をはるかに上回る量の酵素を消費する生活をしていると、あっという間にあなたは「酵素不足」な体になってしまいます。

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・・・ということなんですね。

そして、消化酵素と代謝酵素には相関関係があり、消化酵素が余分に消費されれば、代謝酵素の量が減ってしまうということです。

消化酵素ばかり使っていると、結果として代謝酵素が少なくなって、疲れやすくなり、病気や身体の痛みも出やすくなるというわけです。

そこで、体内酵素が不足しないように、食べ物から生きた酵素をたっぷり補給したり、消化しやすい食品を食べることが重要になってくるのです。