四谷「オテル・ドゥ・ミクニ」で業者向けご招待の食事会 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

四谷「オテル・ドゥ・ミクニ」で業者向けご招待の食事会

四谷の「オテル・ドゥ・ミクニ」。

ミクニ


昨年末に引き続き、12月28日のお昼に、食材や飲み物の業者さんに向けての今年一年間の感謝の会にご招待いただきました。

看板


弊社は「オテル・ドゥ・ミクニ」に、三國シェフ向けのオリジナルのお塩をご提供しています。

最初に三國清三シェフからのご挨拶。

シェフ


三國シェフが「現代の名工」を受章されたとき、官庁の方に、なぜ日本では、料理人や生産者さんに人間国宝を出さないのかと質問されたそうです。

その答えは、日本では食は文化ではなく、風俗に分類されているため、人間国宝を出せないということだったそうです。

2010年に、ユネスコで、 フランス料理(フランス・ガストロノミー)が無形文化遺産に登録されました。 

ぜひ、日本料理も文化遺産に、ということで、現在、文化庁で勉強会が始まったそうですが、まず、食を文化に分類し直すところから必要なので時間がかかりそうということでした。

他にも、宮城県の気仙沼で続けている、食育の授業と給食作りのボランティア活動の話や、東京都の食糧自給率を上げていくため、東京の野菜や魚を食べようというキャンペーン活動を始めることなど、この1年の報告がありました。

そして、お食事は・・・。立食ではなく、きちんと着席のお食事会ですよ。

フォアグラのロワイヤル、フカヒレのせ、コンソメ風味、中国雲南省産トリュフの香り。

トリュフ


フカヒレは気仙沼で復活したものだそうです。

フランス・ロワール地方産マロンのポタージュ、静岡浜名湖産アサリのフリット添え、マロン風味のミルクの泡和え。

栗


北海道礼文沖・カスベのムニエル、東京練馬産白菜のプレゼと小金井産亀戸大根のグリエ、東村山の椎茸添え、アンチョビバター風味。

大根


緑の葉は、大根の葉を揚げたものだそうです。この盛り付けも独創的ですね。

北海道産牛フィレ肉のビーツ風味うま味ポトフ仕立て、東京野菜(緑と紫の二種のコールラビ・赤カブ・ばしょう菜)の煮びたしと舞茸添え。

ビーツ


スープは、かつをぶし、昆布、椎茸からとった出汁に、ビーツを入れたものだそうです。

最後にデザート。東京練馬産柿のスープ仕立て、東京小金井の柚子風味シャーベットとその泡和え、宮崎産金柑のコンポートとショコラ添え。

デザート


4人づつのテーブルで、鶏肉屋さん、お魚屋さん、お米屋さんの奥様方と同席し、楽しく過ごしました。

私は去年からの2回目でしたが、他のご3名様はもうう6年ぐらい参加されているということで、毎回、同じ席で年に1回ここでお会いになっているということでした。また、来年も一緒に、と約束して、解散しました。

食材の担い手のために、長い間この会を継続されている三國シェフに感嘆と感謝の思いでいっぱいです。


「オテル・ドゥ・ミクニ」のプロフィール:

住所:東京都新宿区若葉1-18
最寄駅:JR線・地下鉄丸の内線・南北線 「四谷駅」赤坂口より徒歩7分
電話:03-3351-3810 
営業時間:ランチ:12:00~14:30(L・O)
       ディナー:18:00~21:30(L・O) 
定休日:日曜日の夜、月曜日