「赤坂浅田・浅田屋伊兵衛」の汐露蕎麦(塩だしの汁で食べるお蕎麦) | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

「赤坂浅田・浅田屋伊兵衛」の汐露蕎麦(塩だしの汁で食べるお蕎麦)

石川県といえば、「能登」と並ぶ歴史ある地名が「加賀」。

豊臣秀吉に仕えた前田利家が、関ヶ原の戦いの後に授けられた土地が、居城の金沢城を中心とする加賀百万石と言われている、あの加賀です。

その加賀料理というのも、独特なイメージを持っていますね。

東京・赤坂にある「浅田屋」。加賀料理の老舗です。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-赤坂浅田

萬治二年(1659年)加賀藩中荷物御用「浅田屋伊兵衛」創業、慶應三年(1867年)旅人宿「浅田」創業をルーツとしているということ。

料理素材の鮮魚類、野菜、水、蕎麦粉に至るまで産地金沢から直送しているという店です。

会席料理中心の高級料亭なのですが、そこに、少し気軽に入れる「赤坂伊兵衛」というカウンター席、椅子席中心のお店が併設されています。

最初の写真の入り口ののれんをくぐるには勇気がいりますが、裏にも、下の写真のような入り口があり、そちらからだと少し気軽に入れます。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-浅田伊兵衛


ここに、「わじまの海塩」を使った面白いお蕎麦があるんですよ。

お蕎麦の汁が醤油ベースのかえしではなく、昆布だしと塩でとったという白い透明のお汁がつくんです。「汐露」(しおつゆ)と呼ばれています。つまり、塩つゆです。

こちら、「加賀百万石蕎麦」。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-加賀百万石蕎麦

写真の真中のおつゆが汐露です。醤油露と2つの味が楽しめるお蕎麦のセットです。

この汐露に、大根おろしやワサビやネギを入れて、普通のお汁のように、お蕎麦をいただきます。「塩そば」ですね。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-汐露蕎麦

さっぱりとしているのだけど、しっかりとダシが効いていて、深く濃い味わい・・・。おいしいです。

こちらにデザートがつきます。赤いのはイチヂクでした。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-デザート


食事をしながら、総料理長の進藤実さんとお話をさせていただいたところ、「わじまの海塩」は、この汐露やお吸い物にお使いになっているということでした。

「この塩を使うと他の塩が使えなくなりますね」とおっしゃっていました。うれしいですね。

塩つゆのお蕎麦、ぜひお試しを。


「浅田屋 伊兵衛」のプロフィール:

住所:港区赤坂3-6-4
アクセス:地下鉄赤坂見附駅 10番出口 徒歩4分
      地下鉄千代田線赤坂駅 2番出口 徒歩3分
      地下鉄南北線溜池山王駅 7番出口 徒歩4分
電話:03-3585-6606
営業時間:月~金 11:30~14:30 / 17:30~22:00(月~金)
       土 17:30~22:00
定休日:日曜・祝日
URL: http://www.asadayaihei.co.jp/