マグネシウムは酵素の最大の補助剤…「『酵素』が体の疲れをとる!」より | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

マグネシウムは酵素の最大の補助剤…「『酵素』が体の疲れをとる!」より

最近、「酵素」に興味を持っている方が増えてきたように思います。

体の中の消化酵素、代謝酵素は、生きていくために大事な働きをするもの。食物には食物酵素が含まれています。

この食物酵素は熱を与えると壊れてしまうので、生の野菜や果物を摂りましょうというのがローフードの考え方です。

また、発酵食品には、この酵素が多く含まれているといると言われています。

そして、酵素の無駄づかいにつながる酸化した食品や、トランス脂肪酸の油、白砂糖を使った食物、加工食品や添加物などを避けましょうというわけです。

この酵素の働きを助けるのがマグネシウムなんです。

西洋医学と東洋医学を統合した患者優位の「病気治し医療」に取り組んでいらっしゃる医学博士・鶴見隆史氏の著書「『酵素』が体の疲れをとる!」(青春出版社・2009年4月発行)の中に、マグネシウムの役割や、酵素とマグネシウムの関係が書かれています。

章のタイトルは、まさに「マグネシウムがないと、酵素も働かない」というもの。

2009年10月に書いたブログ で、長文で引用してご紹介しているのですが、もう一度、抜粋して引用してご紹介します。

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マグネシウムは、近年私たちの体にもたらす効果がとても多様であることがわかり、大切さが再認識されるようになりました。

マグネシウムには、次のような機能があります。

①細胞内濃度を高めることによって、細胞本来の働きを取り戻して異常細胞を正常化する。

②細胞内に入りこんだ過剰なナトリウムやカルシウム(これらは細胞の外側にあるのが普通)を、細胞外に排出する。

③酵素の最大の補助剤。全身に無数に存在する酵素がよりよい働きをする手助けをする。

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この③。マグネシウムが酵素の最大の補助剤になるということは、まだあまり知られていないように思います。

そして、このマグネシウムの人体での働きの中でも特に注目すべきことは、「タンパクの代謝、脂肪燃焼の補助」ということです。

「酵素パワーでたんぱく質を分解!」っていうのは、何も、汗や皮脂よごれを取る洗濯洗剤のことだけではありません。

たんぱく質分解酵素が食物のたんぱく質を分解・代謝させます。その酵素はマグネシウムがないと働かないってことなんですね。

日本では、昭和47年から、塩化ナトリウムだけの精製塩を使わされてきたこと、そして、質の悪い油と添加物の多い加工食品が増えたことが、たんぱく質や脂肪の代謝異常による生活習慣病を増大させたのではないかと思っています。

昨日のブログでも書きましたが、マグネシウムの多い食品は、海藻、豆類、玄米です。そして、海水塩。岩塩には、マグネシウムがほとんど含まれていないんですよ。

これらは、ローフードでも、マクロビオティックでも、はたまた、ダイエットでも、共通して、良いと言われている食材ですね。

そして、大事なことは、食べ物を消化させるために必要なマグネシウムや酵素は、食物を食べるときに、一緒にマグネシウムや酵素を摂ることです。

マグネシウムなどのミネラルや酵素は、寝る前に錠剤や飲料を飲めばいいってものでもないんです。

食物の消化を助けるため、食ベる物として食品や調味料として摂り入れてくださいね。

ナトリウムとマグネシウムのバランスが体の血液に近い「わじまの海塩」、マグネシウムの割合が多い「わじまの水塩」、普段の食生活や、食材に合わせて、お使いください。