銀座・香蘭社で古込和孝氏の漆展 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

銀座・香蘭社で古込和孝氏の漆展

銀座にある香蘭社の2階のギャラリーで開催されている輪島の漆器作家・古込和孝さんの個展を見に行きました。

香蘭社というのは、佐賀県有田の色絵磁器焼きの伝統ある陶器の会社。

香蘭社の陶器は、1876年、エジソンが蓄音機を発明したころ、アメリカ建国記念で開催されたフィラデルフィア万国博覧会で、人々を魅了した褒状を受賞したという歴史も持っています。

陶器と並んで、海外に輸出されていた日本の工芸品に漆器があります。

陶器やガラス等を組み合わせて、専門のテーブルコーディネーターさんがディスプレイした漆器の個展です。

棚はこんな感じに。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-棚


塗りも、彫りも、ご自身でやってしまうという古込さん。昭和52年生まれ。

去年の秋には、ロンドンの日本大使館で展示会をしたり、大英博物館やビクトリア&アルバート博物館で実演をしたり、王立美術学校で、沈金の体験教室をしてきた方なんですよ。

いくつか作品をご紹介しましょう。

一子相伝の技法「毛彫り」のきつねの小物入れ。特殊なノミで、毛の1本1本を彫っているそうです。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-キツネ


棗。花びらの部分は、「点彫り」です。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-ナツメ


龍の小物入れ。彫りのすべての技法を使っているそうです。この茶色も渋い。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-龍

平たいお皿。和菓子などを載せても。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-赤皿


本物の葉で型取りをした漆器。中は和紙です。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-葉

指輪も。

輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-指輪


そして、私のお気に入りの卵型の香合。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-玉子

ふ~、美しすぎて、ため息が出ます~。

写真に写していませんが、テーブルの上に食器を並べたテーブルコーディネートもあります。

テーブルコーディネートに興味のある方は、ぜひ、ご覧ください。

秋には、東京・代官山で、能登の日本酒とのコラボイベントも開催されるそうです。また、ご案内いたしますね。

「わじまの海塩」「わじまの水塩」を使ったお料理と漆器のコラボイベントなんていうのも、いつかやりたいなあと思っています。


「古込和孝氏の漆展」について:

日時:7月19日~26日(火) 24日(日)定休日
時間:10:00~17:00
場所:香蘭社銀座店2階
住所:東京都中央区銀座6-14-20
電話:03-3543-0951
※ 21日には沈金体験教室も行ないます。

古込和孝氏のホームページ:
http://www3.ocn.ne.jp/~zikichi/index2.html