能登空港で見つけた日本地図 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

能登空港で見つけた日本地図

先週、石川県の能登・輪島に行ってきたんです。

能登空港で見つけた珍しい日本地図です。

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普通の日本地図は北が上になるので、北海道が上、九州が下に位置していますが、これは、東の東京あたりを上にしたような位置の地図です。

真ん中が日本海で、読みにくいですが、「能登空港」と太字で書いてある矢印の先が能登半島。

この角度で見ると、昔、文化の進んでいた朝鮮半島から、海路で日本に文化や技術が伝わった道筋がとてもわかりやすいと思いませんか?

島根県の出雲に、神の集まる出雲大社があったり、因幡の白うさぎのような神話が残されていたり、能登半島では弥生時代から塩作りの技術があったり・・・。

日本海というのは、まるで瀬戸内海のような内海だったわけですね。

江戸時代から専売公社の塩になるまで、日本の塩の産地として、能登と瀬戸内海は有名でした。

普通の日本地図を見ているだけでは、両者はかけ離れた感じがしますが、、こうして見ると、共通点もわかる気がします。

そして、この地図の真ん中の海は、ロシアの大河・アムール河(全長約4,444km)から始まるリマン海流という寒流と、中国大陸の大河・黄河(全長約5,464km)から始まる対馬海流という暖流が、能登半島から50km沖の舳倉島(へぐらじま)あたりで、ぶつかり混じり合うという地形、海流。

川の河口は、海水に鉄分などが多く、牡蠣や海藻がよく育つと言われていますが、日本一長い川が367kmの信濃川であるということと比べれば、日本海は、10倍以上スケールの大きな大河の河口とも言えるわけです。

世界的に見ても、漁場として恵まれているということが理解できます。

「わじまの海塩」は、そんな位置の海水を原料としているんですよ。