「塩は健康上、必須の一番大切な物質」 by 『空腹療法(セラピー)』(KKロングセラーズ) | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

「塩は健康上、必須の一番大切な物質」 by 『空腹療法(セラピー)』(KKロングセラーズ)

石原クリニックの石原結實先生の本は、このブログでもいろいろご紹介していますが、2011年3月(震災前でした)に発行された本に、『空腹療法(セラピー)』(KKロングセラーズ・2011年3月発行)があります。

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今日は、この中の「塩分に関する最近の知見」という章から、引用してご紹介します。

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塩は健康上、必須の一番大切な物質なのである。その効能を、科学的に解説すると、以下のようになる。

(1)体液の浸透圧を一定に保ち、水分の代謝や体液(血液やリンパ液)のph(酸-塩基平衡)を維持する。
(2)神経の興奮の伝達に関与する
(3)筋肉の収縮作用に必須である
(4)胃液、腸液、胆汁など消化液の原料となる
(5)体内の有害物質を解毒する
(6)新陳代謝を促して、体温を上げる

よって、逆に、塩分の摂取不足は、以下のような症状を招く。

(1)新陳代謝を減衰させて、体温が低下する
(2)食欲が減退する
(3)筋肉収縮力や神経の興奮の伝達作用の低下によって痙攣が起こる
(4)心臓の筋肉の収縮力低下による血圧降下(脱力感や倦怠感)やショックが起こる
(5)尿に捨てた塩分の再吸収をしなければならない腎臓が過労状態に陥るため、腎機能が低下する
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サラリーマン(Salaried Man)の「Sal」はラテン語で「塩」の意味で、古代ローマ時代、兵士の給料の一部が塩で支払われていたことがから来ている、というのは、よく知られた話だと思います。

石原結實先生の本には、ラテン語で健康を意味する「Salus」という単語の語源も「Sal」(塩)であることも紹介されています。

塩こそ、最上の健康食と考えられていたのだそうですよ。