銀座の和光並木館で、輪島の漆「ベビースプーン」の展示会
ときどき、このブログで紹介している輪島の漆器作家さんの仲間たち。
5月13日(金)から22日(日)まで、東京・銀座の和光並木館で、「ベビースプーン」の展示会が開催されます。
今回のテーマは、「お食い初めのあとも、額に入れて子供部屋や居間の壁に掛けられ、家族が子供の健やかな成長を見守るよすがになるようなベビースプーン」ということです。
雑誌「和楽」5月号(小学館発行)で、この展示会に出品されるベビースプーンの一部が紹介されています。
こちらは、若宮隆志さんの「苺」。
苺の赤は生命感を、また、草冠に母と書くことから、親心を示すと考えた。果実は実がなることから、身に成功が訪れるともとれ、いちごには一期の意味を込めた。裏面に施した金と朱の市松模様は幸福が永遠に続くことを願う曼荼羅の意、と書かれています。
若宮隆志さんは、「海外の美術館で明治期の強烈な漆器に触れ、目から鱗が落ちた。多様な技法、自由な意匠を駆使して、時代をとらえた漆を作りたい。現代の文化を伝統の守りで表現した"平成の漆芸"と呼ばれるようなものを目指している。」ということです。
また、こちらの一番左は、古込和孝さんの「月夜」。
忍草は、土がなくても生長する植物といわれる。どのような環境にあったも、生まれた子供がすくすくと健やかに育つようにとの願いを込めた。
古込和義さんは、「粋で洒脱で品があり、素材の"素"の美しさを表現した、新しい感覚の作品を作ってゆきたい」ということです。
また、一番右は、芝山佳範さんの「菊慈童」。
慈童は帝から贈られた法華経の教えを忘れられないように、菊の葉に書きつけた。その菊の葉にたまった露を飲むと慈童は仙人となり不老長寿となった。この故事に由来。
また、右から二番目は、桐本泰一さんの「鯛車」。
子供の病よけとして昭和初期に愛された鯛車。10年以上落ち着かせた朴木(ほうのき)を刳(く)り出し、輪島の地の粉を使った下地に、上塗りは日本産漆、鮮やかな漆絵でかわいらしく仕上げた。
他にも、たくさん。
全部で80本ほどが展示されるようです。1本1本の意匠に思いが込められているので、作家さんからお話を伺うだけでも、癒されそうです。
2007年の能登半島地震では、輪島の漆器も大きな被害を受けましたが、みごとに復興してきました。東日本大震災で被災された方々への応援にもなることを祈ります。
「ベビースプーンの展示会」:
日時:2011年5月13日~22日
場所:銀座・和光並木館
住所:中央区銀座4-3-1
電話:03-3562-2111
商品についての問い合せ:輪島うるし探偵団(0768-221-1166)
売上の一部を震災復興のための義援金として使用
5月13日(金)から22日(日)まで、東京・銀座の和光並木館で、「ベビースプーン」の展示会が開催されます。
今回のテーマは、「お食い初めのあとも、額に入れて子供部屋や居間の壁に掛けられ、家族が子供の健やかな成長を見守るよすがになるようなベビースプーン」ということです。
雑誌「和楽」5月号(小学館発行)で、この展示会に出品されるベビースプーンの一部が紹介されています。
こちらは、若宮隆志さんの「苺」。
苺の赤は生命感を、また、草冠に母と書くことから、親心を示すと考えた。果実は実がなることから、身に成功が訪れるともとれ、いちごには一期の意味を込めた。裏面に施した金と朱の市松模様は幸福が永遠に続くことを願う曼荼羅の意、と書かれています。
若宮隆志さんは、「海外の美術館で明治期の強烈な漆器に触れ、目から鱗が落ちた。多様な技法、自由な意匠を駆使して、時代をとらえた漆を作りたい。現代の文化を伝統の守りで表現した"平成の漆芸"と呼ばれるようなものを目指している。」ということです。
また、こちらの一番左は、古込和孝さんの「月夜」。
忍草は、土がなくても生長する植物といわれる。どのような環境にあったも、生まれた子供がすくすくと健やかに育つようにとの願いを込めた。
古込和義さんは、「粋で洒脱で品があり、素材の"素"の美しさを表現した、新しい感覚の作品を作ってゆきたい」ということです。
また、一番右は、芝山佳範さんの「菊慈童」。
慈童は帝から贈られた法華経の教えを忘れられないように、菊の葉に書きつけた。その菊の葉にたまった露を飲むと慈童は仙人となり不老長寿となった。この故事に由来。
また、右から二番目は、桐本泰一さんの「鯛車」。
子供の病よけとして昭和初期に愛された鯛車。10年以上落ち着かせた朴木(ほうのき)を刳(く)り出し、輪島の地の粉を使った下地に、上塗りは日本産漆、鮮やかな漆絵でかわいらしく仕上げた。
他にも、たくさん。
全部で80本ほどが展示されるようです。1本1本の意匠に思いが込められているので、作家さんからお話を伺うだけでも、癒されそうです。
2007年の能登半島地震では、輪島の漆器も大きな被害を受けましたが、みごとに復興してきました。東日本大震災で被災された方々への応援にもなることを祈ります。
「ベビースプーンの展示会」:
日時:2011年5月13日~22日
場所:銀座・和光並木館
住所:中央区銀座4-3-1
電話:03-3562-2111
商品についての問い合せ:輪島うるし探偵団(0768-221-1166)
売上の一部を震災復興のための義援金として使用