「ミネラル豊富な『よい塩』に切り替えよう」by 新谷弘実先生
新谷弘実先生の「水と塩を変えると病気にならない」(マガジンハウス・2011年3月10日発行)の内容をご紹介しています。
今日は、STEP2「ミネラル豊富な『よい塩』に切り替えよう」から、抜粋して引用いたします。
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1972年からイオン交換膜を用いた製塩法が採用されるようになりました。
このイオン交換膜の特徴は、特殊なイオン膜の槽に海水を通すことで濃度の高い海水を取り出すというもので、これを密閉式の立釜で煮詰めることで「塩」が作り出される仕組みになっています。
この「イオン交換膜・立釜法」が普及するようになったことで製塩の時間は大幅に短縮され、塩の大量生産が可能になったわけですが、残念ながら、致命的と言っていい「欠陥」がありました。
こうした近代的な製塩法では、海水に含まれる豊富なミネラルのうちナトリウム(塩化ナトリウム)しか取り出せないのです。(正確に言えば、ナトリウム以外のミネラルの含有量は1%未満となります)。
ナトリウムは塩のしょっぱさのものになる成分ですが、本来、塩にはもっと複雑で精妙な味わいがあります。
当時はミネラルの重要性の認識がほとんどなかったこともあり、そうした塩本来の味わいより低コストで大量生産することが優先されてしまったのです。
こうしたナトリウムだけを取り出した塩は、本当は塩と呼べるものではありません。
やむを得ない事情もあったとは思いますが、様々なミネラルの中からナトリウムばかりを過剰摂取する状況が続けば、当然、体内のミネラルバランスは崩れていきます。
戦後の日本人はただ食事を続けるだけでミネラルバランスが崩れてしまう、そんな「怖い」生活を続けてきたのです。
当時の塩は専売されていたため、国内で新たに塩を作ることはできません。
そこで、外国から輸入した天日塩ににがり(主成分は塩化マグネシウム)を加えて溶解し、ナトリウムの純度を下げた塩が作られるようになりました。
「再生自然塩」などと呼ばれ、イオン交換膜で作られる塩に比べればミネラルバランスは良くなりますが、人工的に整えたものですから十分とは言えません。
こうした再生自然塩の登場を経て、昔ながらの塩が復活したのは、1997年、塩の専売が廃止され、国内での塩の製造が自由化されて以降のことです。
以降、15年近くの年月が過ぎ、こうした塩も徐々に認知されるようになりましたが、いまだ市場の7~8割はイオン交換膜を使った「工場の塩」で占められているといいます。
市販のスナック類の味付けに用いられている塩も、安価で大量生産ができる「工場の塩」の場合がほとんどでしょう。
私に言わせれば、ナトリウムばかりの塩は、摂れば摂るほどに体に負担がかかる塩にほかなりません。
こうした「工場の塩」をミネラルバランスに優れた「良い塩」に切り替えていくことが大きな課題と言えるのです。
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わじまの海塩」は、ナトリウムとマグネシウムのミネラルバランスが、人間の血液とほぼ同じです。
カルシウムとマグネシウムのミネラルバランスが、厚生省第5次改定の「日本人の栄養所要量」で理想的とされている2:1の比率です。これは沖縄や北海道の長寿村 の湧水とも合致する比率です。
清潔な室内で、釜炊きせず、海水の上から熱を当て、体温と同程度の低温で結晶させているため、ミネラルがイオンの状態にすぐ戻ります。
今日は、STEP2「ミネラル豊富な『よい塩』に切り替えよう」から、抜粋して引用いたします。
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1972年からイオン交換膜を用いた製塩法が採用されるようになりました。
このイオン交換膜の特徴は、特殊なイオン膜の槽に海水を通すことで濃度の高い海水を取り出すというもので、これを密閉式の立釜で煮詰めることで「塩」が作り出される仕組みになっています。
この「イオン交換膜・立釜法」が普及するようになったことで製塩の時間は大幅に短縮され、塩の大量生産が可能になったわけですが、残念ながら、致命的と言っていい「欠陥」がありました。
こうした近代的な製塩法では、海水に含まれる豊富なミネラルのうちナトリウム(塩化ナトリウム)しか取り出せないのです。(正確に言えば、ナトリウム以外のミネラルの含有量は1%未満となります)。
ナトリウムは塩のしょっぱさのものになる成分ですが、本来、塩にはもっと複雑で精妙な味わいがあります。
当時はミネラルの重要性の認識がほとんどなかったこともあり、そうした塩本来の味わいより低コストで大量生産することが優先されてしまったのです。
こうしたナトリウムだけを取り出した塩は、本当は塩と呼べるものではありません。
やむを得ない事情もあったとは思いますが、様々なミネラルの中からナトリウムばかりを過剰摂取する状況が続けば、当然、体内のミネラルバランスは崩れていきます。
戦後の日本人はただ食事を続けるだけでミネラルバランスが崩れてしまう、そんな「怖い」生活を続けてきたのです。
当時の塩は専売されていたため、国内で新たに塩を作ることはできません。
そこで、外国から輸入した天日塩ににがり(主成分は塩化マグネシウム)を加えて溶解し、ナトリウムの純度を下げた塩が作られるようになりました。
「再生自然塩」などと呼ばれ、イオン交換膜で作られる塩に比べればミネラルバランスは良くなりますが、人工的に整えたものですから十分とは言えません。
こうした再生自然塩の登場を経て、昔ながらの塩が復活したのは、1997年、塩の専売が廃止され、国内での塩の製造が自由化されて以降のことです。
以降、15年近くの年月が過ぎ、こうした塩も徐々に認知されるようになりましたが、いまだ市場の7~8割はイオン交換膜を使った「工場の塩」で占められているといいます。
市販のスナック類の味付けに用いられている塩も、安価で大量生産ができる「工場の塩」の場合がほとんどでしょう。
私に言わせれば、ナトリウムばかりの塩は、摂れば摂るほどに体に負担がかかる塩にほかなりません。
こうした「工場の塩」をミネラルバランスに優れた「良い塩」に切り替えていくことが大きな課題と言えるのです。
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わじまの海塩」は、ナトリウムとマグネシウムのミネラルバランスが、人間の血液とほぼ同じです。
カルシウムとマグネシウムのミネラルバランスが、厚生省第5次改定の「日本人の栄養所要量」で理想的とされている2:1の比率です。これは沖縄や北海道の長寿村 の湧水とも合致する比率です。
清潔な室内で、釜炊きせず、海水の上から熱を当て、体温と同程度の低温で結晶させているため、ミネラルがイオンの状態にすぐ戻ります。