「ミネラルバランスが大事なのはなぜ?」by新谷弘実先生
新谷弘実先生の「水と塩を変えると病気にならない」(マガジンハウス・2011年3月10日発行)の内容をご紹介しています。
昨日のプロローグに引き続き、今日は、STEP1「ミネラルバランスが大事なのはなぜ?」から、抜粋して引用いたします。
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ミネラルは私たちの体を構成している微量成分の総称で、同じ構成成分であるタンパク質や糖質、脂質という三大栄養素が「有機質」と呼ばれているのに対し「無機質」と呼ばれています。
古い時代の栄養学では、体を構成している成分の3%程度にしかすぎないミネラルよりも、主成分である三大栄養素の摂取に重点が置かれてきました。
しかし、量の多少にかかわらず、ミネラルも体を構成している材料です。
たとえば、カルシウムは骨をつくる成分であると同時に、全体の約1%は血液や筋肉の中に含まれ、神経や筋肉の働きを調整する役割を担っています。また、免疫機能やホルモンの分泌にも関与しているようです。
必要量はわずかですが、不足すると生命活動そのものに様々な支障が出てしまうのです。
ただ、難しいのは、カルシウムが大事だからといって、カルシウムばかりを摂ればいいというものではないということ。
カルシウムはマグネシウムと対応関係にあるため、カルシウムの過剰摂取はマグネシウム不足を引き起こし、ミネラルバランスがかえって崩れてしまいます。
塩の主成分であるナトリウム(塩化ナトリウム)に関しても同様です。
カリウムと対応関係にあるため、単独でナトリウムばかりを摂取していると、こちらも体内のミネラルバランスが崩れ、体調不良を引き起こす原因になります。
すでにピンと来ている人がいるかと思いますが、日本ではカルシウムが大事だからと牛乳がさかんにすすめられてきました。
しかし、牛乳にはマグネシウムがほとんど含まれません。ですから「カルシウム豊富」な牛乳を飲めば飲むほど肝心のミネラルバランスが崩れてしまうことになるのです。
また、この章のメインテーマである塩に関しても、いま市場に出回っている多くは、しょっぱさの成分である塩化ナトリウムのみを人工的に抽出した「工場の塩」が中心です。
「しょっぱければ塩だろう」という感覚で「塩ではない塩」を大量生産してきた結果、塩を摂るほどにミネラルバランスが崩れる結果となったのです。
繰り返しますが、ただ減塩すればいいわけではないことがわかるでしょう。
ミネラルバランスの崩れはすぐに病気に結びつくわけではありませんが、生命活動の微妙な相互作用を壊していくため、体調不良に始まり、意欲の低下、精神的なイライラなどがじわじわと押し寄せてきます。
もちろん、そのまま放置しておけば、新陳代謝がうまくいかなくなり、様々な病気の要因になります。
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ミネラルは体内に微量に存在するものだからこそ、「ミネラルバランス」が大切ですね。
「わじまの海塩」は、ナトリウムとマグネシウムのミネラルバランスが、人間の血液とほぼ同じです。
カルシウムとマグネシウムのミネラルバランスが、厚生省第5次改定の「日本人の栄養所要量」で理想的とされている2:1の比率です。これは沖縄や北海道の長寿村の湧水とも合致する比率です。
清潔な室内で、釜炊きせず、海水の上から熱を当て、体温と同程度の低温で結晶させているため、ミネラルがイオンの状態にすぐ戻ります。
どうぞ、ミネラルバランスのよい塩を。
昨日のプロローグに引き続き、今日は、STEP1「ミネラルバランスが大事なのはなぜ?」から、抜粋して引用いたします。
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ミネラルは私たちの体を構成している微量成分の総称で、同じ構成成分であるタンパク質や糖質、脂質という三大栄養素が「有機質」と呼ばれているのに対し「無機質」と呼ばれています。
古い時代の栄養学では、体を構成している成分の3%程度にしかすぎないミネラルよりも、主成分である三大栄養素の摂取に重点が置かれてきました。
しかし、量の多少にかかわらず、ミネラルも体を構成している材料です。
たとえば、カルシウムは骨をつくる成分であると同時に、全体の約1%は血液や筋肉の中に含まれ、神経や筋肉の働きを調整する役割を担っています。また、免疫機能やホルモンの分泌にも関与しているようです。
必要量はわずかですが、不足すると生命活動そのものに様々な支障が出てしまうのです。
ただ、難しいのは、カルシウムが大事だからといって、カルシウムばかりを摂ればいいというものではないということ。
カルシウムはマグネシウムと対応関係にあるため、カルシウムの過剰摂取はマグネシウム不足を引き起こし、ミネラルバランスがかえって崩れてしまいます。
塩の主成分であるナトリウム(塩化ナトリウム)に関しても同様です。
カリウムと対応関係にあるため、単独でナトリウムばかりを摂取していると、こちらも体内のミネラルバランスが崩れ、体調不良を引き起こす原因になります。
すでにピンと来ている人がいるかと思いますが、日本ではカルシウムが大事だからと牛乳がさかんにすすめられてきました。
しかし、牛乳にはマグネシウムがほとんど含まれません。ですから「カルシウム豊富」な牛乳を飲めば飲むほど肝心のミネラルバランスが崩れてしまうことになるのです。
また、この章のメインテーマである塩に関しても、いま市場に出回っている多くは、しょっぱさの成分である塩化ナトリウムのみを人工的に抽出した「工場の塩」が中心です。
「しょっぱければ塩だろう」という感覚で「塩ではない塩」を大量生産してきた結果、塩を摂るほどにミネラルバランスが崩れる結果となったのです。
繰り返しますが、ただ減塩すればいいわけではないことがわかるでしょう。
ミネラルバランスの崩れはすぐに病気に結びつくわけではありませんが、生命活動の微妙な相互作用を壊していくため、体調不良に始まり、意欲の低下、精神的なイライラなどがじわじわと押し寄せてきます。
もちろん、そのまま放置しておけば、新陳代謝がうまくいかなくなり、様々な病気の要因になります。
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ミネラルは体内に微量に存在するものだからこそ、「ミネラルバランス」が大切ですね。
「わじまの海塩」は、ナトリウムとマグネシウムのミネラルバランスが、人間の血液とほぼ同じです。
カルシウムとマグネシウムのミネラルバランスが、厚生省第5次改定の「日本人の栄養所要量」で理想的とされている2:1の比率です。これは沖縄や北海道の長寿村の湧水とも合致する比率です。
清潔な室内で、釜炊きせず、海水の上から熱を当て、体温と同程度の低温で結晶させているため、ミネラルがイオンの状態にすぐ戻ります。
どうぞ、ミネラルバランスのよい塩を。