野菜・果物のチカラを分析評価する世界初のショールーム
今週は、野菜の話題が続きます。
野菜・果物を見た目や形で評価するのではなく、中身で評価する世界初のショールームがある、と紹介していただき、行ってきました。六本木1丁目のアークヒルズのアーク森ビルの中にあります。
いろいろな産地・季節・種類の野菜12,000体の分析をしているという研究所を持つデザイナーフーズ株式会社が運営している野菜のショールーム「ベジ・マルシェ」です。
ここでは、野菜の抗酸化力、免疫力、解毒力を測定し、それぞれの力の強いグループに分けて、野菜を販売しています。抗酸化力というのは、活性酸素を吸収する力という意味です。
抗酸化系野菜のコーナー。
かぼちゃや、にんじん、 みかん、ホウレンソウなどが並んでいますね。
解毒系野菜のコーナー。
玉ねぎや、しょうが、カキ、キャベツ、ネギ、ブロッコリーなどが並んでいます。
免疫系野菜のコーナー。
根、カブ、白菜、シイタケ、じゃがいもなどが並んでいます。
このような野菜の「力」、やはり、旬のものが一番強いのだそうです。同じ農家さんのものでも、収穫の季節によって、値が変わってくるそうです。
こちらの会社が長年蓄積した分析データから導きだされた答えは、「美味しいものはカラダによい」ということだったそうです。
通常、おいしいと感じているものには、身体によいもので、それを科学的にエビデンスとして見せましょう、ということなんです。
たとえば、たいていどんな人も好きなカレー。カレーといえば、じゃがいも、にんじん、玉ねぎの黄金トリオ。
これは免疫系のじゃがいも、抗酸化系のにんじん、解毒系の玉ねぎを組み合わせたもの。
いつの世にも、飽きられず、おいしく食べられるカレーは、野菜のチカラの点から見ても、黄金の組み合わせだったというわけなんですね。
また、野菜や果物は、産地からダンボールで送られてきますが、これを1個体づつ、センサーで甘味と酸味を分析しているのだそうです。その値によって、一つ星、二つ星、三つ星にランク分けして、値段もかえて、販売されています。
これはミニトマト。
味見ができるようになっているのですが、確かに、一つ星と三つ星の差は歴然。値段の高いものから売れていくそうです。
これは新高梨。
三ツ星の方が皮の色も濃いのです。これからの果物の選び方のコツを学べそうですね。
ここにはレストランはないのですが、サラダやジュースなどを販売していました。
12月からは、昆布や胡麻や、味噌や塩などの販売も開始するそうです。(ということなので、「わじまの海塩」や「わじまの水塩」の紹介をさせていただいたのです。)
アメリカでは、「ORAC(Oxygen Radical Absorption Capacity)」と呼ばれる活性酸素吸収能力が、食品の抗酸化物質の能力を測る指標の一つとされ、このORAC値を食品パッケージに表示した食品が市販されているそうです。
米国農務省と国立老化研究所のグループによって開発された指標ですが、日本国内でも、「医食農工連携」のプロジェクトが進められていて、食品の抗酸化力を消費者に具体的に示していこうという取り組みが進められているそうです。
「医食農工連携」、いいことですね。このようなプロジェクトが、もっともっと進むようになるといいですね。
このベジマルシェの野菜や果物は、毎週土曜日にアークヒルズのカラヤン広場で開催されているヒルズマルシェにも出店しているそうです。
「VegeMarché (ベジマルシェ)」のプロフィール:
住所:港区赤坂1-12-32 アーク森ビル2階
アクセス:南北線・銀座線 「溜池山王駅」 13出口徒歩1分
南北線 「六本木一丁目駅」 3出口徒歩1分
電話番号:03-6277-6474
営業時間:11:00~18:00
※12/12(日)以降は10:00~20:00
定休日:日・祝
※12/12(日)以降はなし
URL:http://www.vege-marche.jp/
運営母体:「デザイナーフーズ株式会社」
URL:http://www.designerfoods.net/