家庭でできる「塩」を使った風邪予防のタラソテラピー
最近、風邪をひいてます、という声が聞こえています。流行って来ているのでしょうか。
みなさんは大丈夫ですか?
『「塩」は体を温め、免疫力を上げる』(著・石原結實、2007年初版、株式会社経済社発行)という本があります。
ここから、風邪について言及しているところを引用します。
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日本人を含め、現代文明人は、"入れすぎ"で病気をしています。
「カゼを引く」とは「冷えを体内に引き込み、体調が悪くなる」ことですが、「熱を出し、くしゃみ・鼻水・セキ・タンを出し、下痢を出し・・・」てよくなります。
こうした「栄養過剰病」の予防・改善にも、「出す」ことが大切であることがわかります。
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そして、大便を出す、小便を出す、熱を出すことがで大事だということです。体内に滞る老廃物を出すことが、大事というわけですね。
この本の中に、家庭でできる「塩」を使った風邪予防のタラソテラピーが書かれていましたので、紹介します。
江戸時代から、種々の病気の予防や治療法として、「塩」が利用されていたそうです。海水浴は、「潮湯治(しおとうじ)」と呼ばれていたそうです。
◯あまり熱くない40℃前後のお湯をはった湯船に、自然塩300gくらいをいれて、入浴してじっくり温まる。湯船から出たら、ぬるま湯で洗い流して、すぐ就寝する。
◯湯のみ1杯の番茶に小さじ1杯の自然塩を入れて飲む。鼻づまりや鼻汁がひどいときには、鼻の穴の中にすいあげる。
◯風邪の予防には、日頃上記の塩入り番茶でうがいを励行する。
というものだそうです。
お風呂にいれる塩は、「わじまの海塩」はもったいないかもしれませんが、海水塩を使ってくださいね。海水塩なら、配管が錆び付く心配もありません。
「鼻うがい」は、やったことありますか? 効くんですよ。でも、鼻の奥がツーンと痛くなるんですよね。これも、スプレーに入れて、鼻の穴にシューとすると、鼻うがいよりも、つらくないですよ。
また、この本に、次のような記述がありました。
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万一、塩が体に悪いのであれば、それは空気を吸いすぎておこる「過呼吸症候群」と同じく、汗や尿で塩を十分に排泄できない時のみです。
塩は食欲を増し、筋肉や心筋の働きを強め、体を温めて新陳代謝を良くし、免疫力を高める作用があります。
その塩分もやみくもに制限すると、体力、気力がなえ、食欲が落ち、免疫力も定価して、カゼをはじめ、種々の病気にかかりやすくなってしまいます。
もし、塩の摂取を制限した場合、体内では合成のしようがありませんが、逆に塩を摂り過ぎた場合は、体で種々の有効な働きをした後、多すぎれば汗や尿で排泄させれば良いだけです。
塩をしっかり摂り、運動を十分にし、入力やサウナもおおいに利用して、発汗と利尿を促すことこそ、心身ともに活力のある、病気知らずの生活を営む上で肝要だと思います。
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しっかり食べて、汗をかいて、しっかり排泄。それが一番のようですね。