レシピの分量通りに作っていますか?「ほ◯だし」の塩分量にご注意を。 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

レシピの分量通りに作っていますか?「ほ◯だし」の塩分量にご注意を。

先日、料理研究家の高城順子先生を訪問しました。高城順子先生は、NHK「きょうの料理」「あさイチ」などでご活躍の先生です。


そのときに、レシピの分量の話になりました。


先生が作っているレシピで「だし」というのは、かつお節や昆布でとった「だし汁」のこと。

それを前提に、塩の分量を決めています。


ところが、化学調味料の「ほ◯だし」には、食塩が多く含まれています。

家庭で、「ほ◯だし」を使って、レシピの分量通りに、さらに「塩」を加えてしまうと、塩辛くなってしまいます。


というお話がありました。


そうか~、なるほど~、と思い、あらためて、「ほ◯だし」の塩分濃度を調べてみました。


箱入りのパッケージには、味噌汁1杯分にあたる「ほ◯だし」1gの食塩相当量は、0.35gと書かれています。


0.35という数字をみると、小さく感じますが、この箱入りの内容量は120g。


0.35g×120g=42g。


ということは、内容量120gのうちの42gが食塩ということになります。つまり、3分の1が食塩なんですね。


もちろん、味噌汁1杯分にしてしまえば、ごくわずかな量かもしれませんが・・・。


「だし」を手抜きをして「ほ◯だし」を使って、なおかつ、テキストなどに書かれているレシピの分量通りに作ると、塩分が多めになります。


そして、その味つけに慣れてしまうと、濃い味でないとおいしいと感じなくなってしまいます。


塩分控えめといわれ、塩が目の敵にされていますが、「塩」そのものではなくて、こういうところに見えない塩が含まれているのも要因なんですよね。


「ほ◯だし」の瓶やスティックを眺めて、この中の3分の1が食塩だ、と認識して使う必要がありますね。レシピの分量通りに作られる方はご注意くださいね。