海水1トンから何キロの塩が採れる?by TBS「紳助プロデュース」 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

海水1トンから何キロの塩が採れる?by TBS「紳助プロデュース」

本日、10月19日(火)19時から、TBS「紳助社長のプロデュース大作戦!」という番組で、宮古島の海水1トンから何キロの塩が採れる?という実験をやっていました。


島田紳助の指令で、宮古島の民宿「夢来人」に移住したお笑い芸人の「レギュラー」の二人が、能登の「流下式製塩法」で塩を作るという実験。


笹・竹のやぐらに、1トンの海水を繰り返しかけて、水分を蒸発させ、雨がふったらご破算なので、雨のときは、やぐらにシートをかぶせる作業をして、ようやく127時間後、塩分濃度20%まで濃縮した「かん水」ができました。


それを、釜炊きして、徹夜の釜の薪の番をして、やっと表面に小さな塩の結晶ができてきました。1週間・154時間の工程でした。


そして、1トンの海水からできた塩の量は・・・。


どれぐらいだと思いますか?


7.4kgでした。


そして、人件費を別にして、かかった費用23万円、1キロ作るのに約3万円かかったということでした。


塩作りって大変な作業なんですよね。


1つ前のブログに、地産地消文化情報誌「能登」の創刊号 で、揚げ浜塩田、流下式塩田に続く「第3の道『低温製法』の試み」ということで、中道肇の低温製法が紹介されたと書きましたが・・・。


本当に、「わじまの海塩」の製法って画期的なんですよ。「室内低温自然蒸発結晶法」と呼んでいます。


1トンからできる塩の量は約20kg。そんなに多いわけではないのです。作り方が違っても、基本的は同じです。


であれば、いかに効率的に水分を蒸発させるか、ということが大事になっていきます。


電気的に、Na(ナトリウム)とCl(塩素)を結合させるイオン交換膜製法は、その効率性を考えて編み出された製法です。ところが、それは、本来の「塩」がもつ、塩化ナトリウム以外のミネラルの役割を無視しすぎてしまったわけです。


「わじまの海塩」の「室内低温自然蒸発結晶法」では、室内なので、雨を気にする必要もなく、強い太陽光のない冬でも関係なく、水槽に入れた海水の上から、ランプを人口太陽のように照射して、扇風機で風を送り、あとは、自然の力に任せるだけ。


人がすることは、丁寧に不純物を取り除くこと、ときどき、海水の温度が上がりすぎていないかチェックすること。


フランスのゲランドの塩田でできる塩の花「フルールドセル」を室内で再現してしまったわけです。


夏のスポーツのときなど、太陽の熱で、かいた汗が塩になってしまうように、熱というのは、すごい力を持っています。上からのランプの熱も馬鹿にしたものではありません。


中道肇がよく「海水を表面の0.1mmづつ蒸発させる」と言っていますが、この方法でも、1時間で40リットルの水分が蒸発していきます。


電気代はかかりますが、森林から薪を伐採して燃やしたり、廃材を燃やしたりすることは、観光では許されても、これからの未来の方法ではないでしょう?


太陽光発電に変え、日本海の波力発電が実用化されれば、将来を見通せば、電気代もそれほどかからなくなるかもしれません。


昨日のブログのコメントに、「ペットと泊まれる長野のホテル臼井館 」の女将さんから、「願わくば、わじまの海塩は主婦の味方になって浸透してほしいと日々思うのであります」というコメントをいただきました。


はい。がんばります。


もし日本国民の摂取する塩を全部「わじまの海塩」でまかなえ、ということになったときにも、私は「できる」と思っているんです。


夢は大きく、ですからね。