「あんしん、健康、しかもデリシャス」at 小田急線内のつり革広告 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

「あんしん、健康、しかもデリシャス」at 小田急線内のつり革広告

私は、電車の中で、つり革広告を見るのが好きです。目もいいので、隣の車両のつり革広告まで読んでいることがあったりします。


皆さんはいかがですか?


新発売の商品の情報や流行りものがわかるだけでなく、キャッチコピー、伝え方など、勉強にもなります。


特に大企業は、広告代理店を通して、マーケティングにお金をかけているので、消費者の声、求めているものをアンケート調査したりしているため、その時代感覚を、敏感に反映させているから、参考になります。


先日、小田急線に乗っていて、目にとまった広告がこちら。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-つり革広告の見出し


「あんしん、健康、しかもデリシャス」


あれ?「わじまの海塩」のキャッチコピー?と思うような言葉の羅列。


よく見ると・・・。


輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-つり革広告


スーパーの「Odakyu OX」の今月の商品の豚肉「優とん」の広告でした。


「あんしん、健康、しかもデリシャス」

どうでしょう?この順番。


「デリシャス」が最後なんですよ。さらに「しかも」は、「それなのに」という逆説をうける接続詞。


まず安心、そして健康、それなのに美味しんだから、なおいいでしょう、ということですね。


特に、これはスーパーの広告ですので、消費者がなんとなくスーパーの肉に対して抱いている不信感をまず払拭して、「安心」から入っているのだろうと思います。(「健康」というのは、豚さんのことのようです。)


そして、価格の安さだけを訴えるスーパーとは、別のステージに打って出ている、というところですね。


安さだけを求めているのではない、もう一つの消費者の方向というような時代感覚がよく出ているように思いました。


そして、「わじまの海塩」は、「おいしくて、体にやさしい」というのをキャッチコピーにしていたりしているのですが、私の気持ち的には、「体にやさしい、しかも、おいしい」というような順番で説明したいなあと思っているんです。


先日の御茶ノ水のイベントでは、パネルの表示もその趣旨で内容を変えてみたりして、方向転換を図っているところでした。


そんなときに見つけた、この広告。


「安心、健康、しかもデリシャス」


「わじまの海塩」のキャッチコピーにもらいたいぐらいです(笑)。それにしても「デリシャス」って単語、最近、聞かなくなっていましたが、逆に新鮮に感じます。