日本における塩の役割の変遷・・・「全国料理学校協会 教員資格認定研修会」テキストより | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

日本における塩の役割の変遷・・・「全国料理学校協会 教員資格認定研修会」テキストより

6月26日(土)・27日(日)に開催された、東日本料理学校協会主催の「平成22年度夏期 全国料理学校協会 教員資格認定研修会」の内容からもう一つ。


この研修会のテキスト。



輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-研修会テキスト表紙


このテキストの中に「日本における塩の役割の変遷」という表が掲載されました。



輪島の塩に魅せられて大手IT企業を飛び出した女社長の奮闘記-塩の役割の変遷

   「平成22年度夏期 全国料理学校協会 教員資格認定研修会」テキスト p28より


冷蔵庫の普及率が99%になったのは、昭和50年代初頭です。そのころ、塩の役割は、「素材の水っぽさや臭みを取る」「腐敗を防ぐ」というものでした。


四季折々の豊かな食材に恵まれている日本。今や、コールドチェーンが発達し、産地直送で、新鮮な旬の素材が一般家庭でも簡単に手に入るようになりました。


そして、食べるものの質や、身体の健康がとても意識されている時代です。


この今の時代、塩の役割は大きく変わりました。殺菌・保存ではなく、ミネラルとしての働きです。


つまり、それは・・・。


(1)酵素を活性化して、乳酸菌や酵母の働きを促し、うま味を生むこと

(2)身体の諸機能の働きを正常化すること


というものです。


料理を教える皆さま、料理を作る皆さま、精製塩の時代の「塩」とは、塩の概念が変わってきたことを頭に入れてくださいね。