フランスの主婦の常識「岩塩よりも海の塩」
友人が、会社の後輩女性に「わじまの海塩」を渡したら、とても気に入ってくれたということで、「では食事でも」ということになり、3人で食事。
その後輩さんは、20代をパリで過ごして、パートナーがフレンチのシェフをしていて、シェフの友人がたくさんいるということです。
なんと、先日は、来日したパリのビストロ「Le Chateaubriand (ル・シャトーブリアン)」のシェフに、「わじまの海塩」を渡してくれた、ということでした。
「フランスの主婦の間では、『岩塩よりも海の塩』が常識になっているそうですね?」と聞いたら、やはり「そうです」という答え。フランスでは、たいていは、ゲランドかカマルグの塩田の塩を使っているということでした。
(2009年版 世界人口白書によると、フランスの女性の平均寿命は、日本、香港についで、第3位なんですよ。なんだか、こってりしたものばかり食べているのに・・、と思いますが、この塩の常識がきいているのじゃないかと思います。)
彼女たちとは「最近、お寿司屋さんで、醤油ではなく塩を出すところが増えたけど、岩塩を削って使っているところが多く、それって、勘違いで、あまりおいしいと思いませんよね~」なんていう会話で意気投合しました。
彼女は、今まで、フレンチにはフランスの塩、日本料理には日本の塩と思っていたということですが、「わじまの海塩」はゲランドのフルールドセルとミネラル成分が似ているんですよ、と成分比較表を見せたら、納得してくれました。
この成分比較表というのは、私が作った資料なのですが、10種類ぐらいの塩のナトリウム、マグネシウム、カルシウムの含有量とその割合を表にしたもの。そして、さらに海水と人間の血液の比較も並べてあります。
この表を見ると、岩塩にはマグネシウムがほとんど含まれていないことや、沖縄の塩はマグネシウムとナトリウムの割合が海水に似ていることや、「わじまの海塩」は人間の血液に似ているということがわかります。
そして、「わじまの海塩」は、ゲランドのフルールドセルよりも、カルシウムの割合が多いという点についても、感じていた味の違いと合致したようで、成分比較表を見て「なんだか理解できました」ということでした。
彼女は、ワインのソムリエの資格をとるべく、仕事帰りにワインスクールに通っているそうです。ソムリエは、舌と知識で記憶する仕事。塩に対する感性も鋭いようでした。