NHK 『新日本風土記「塩 いのちと心の物語」』のご紹介(1) | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

NHK 『新日本風土記「塩 いのちと心の物語」』のご紹介(1)

20日のブログ で書きましたが、『新日本風土記「塩 いのちと心の物語」』(3月20日(土)午後8:10~午後9:40に、NHKハイビジョン(BShi)放映)について、もう少し。


たくさんのエピソードが淡々と流れました。そのエピソードごとにタイトルがついていたので、簡単に内容をご紹介します。


◎盛り塩
お店ごとに工夫して玄関先に盛り塩をしている様子。


◎塩地蔵
お地蔵さんに塩をなでつけると、病気が治ったり、いぼが取れたりというご利益があるそうです。


◎塩アート
東京都現代美術館で開催中の展覧会。山本基さんの展示の紹介でした。


◎塩田
能登の観光地になっている能登揚げ浜塩田が紹介されました。
先代の角花さんのお父さんは、戦争中、塩を作る技術があるということで、外地に行かされず、100人の部下をもらって、軍隊のための塩作りをまかされたそうです。
だから、「塩作りは命の恩人」と思っているということでした。


◎塩引き
新潟の村上の塩引き鮭の話題です。
鮭に塩を塗りこんでいるおやじさん、「使う量はわからないよ。鮭に聞くんだ。「もういいかい」と鮭に聞くと、「もういいよ」と答えてくれるんだ」ということでした。
塩を塗り込み風に干すと、タンパク質がうま味に変わる、と。塩との出会いが極上のうま味を育てるということでした。


◎塩菜
京都のすぐき菜の漬物の話題です。
500キロのすぐき菜に45キロの塩を使うそうです。
固くそのままでは食べられないスグキですが、塩をすると、水分が抜け、そして、塩が腐敗を抑え、乳酸菌の働きを助けるということです。

「塩によって初めて引き出された すぐきのうま味」ということでした。

(乳酸菌を育てる粗塩を使っていますね)


◎塩の技
築地の田村隆さんの言葉。「塩はなくてはならない調味料。料理の輪郭を作る」とおっしゃっていました。

日本料理は塩の技術の宝庫だそうです。
・紙塩 魚に紙を敷き、その上に塩を振る

・立て塩 塩を溶かして塩水として使う

・振り塩 高い位置から塩を振る 


◎塩の涙
香川県の塩作りの紹介でした。
入り浜式塩田での製塩は苛酷な労働だったので、流下式製塩法で効率化をしたそうです。
安い海外産でなく、日本製にこだわり、イオン交換膜製法の塩づくりが導入され、大量に安い塩を作れるようになったと。
塩田が廃止され、塩作りの近代化は日本の風景を変えた、ということでした。


◎癒しの塩
新しい使い方として「塩室」が紹介されていました。
高い塩分濃度に囲まれると体が温まり、汗が出て、リラックス効果があるそうです。


◎塩の神様
仙台の塩窯神社の藻塩焼神事や、貝塚の製塩土器が紹介されていました。
貝塚には、大量の魚の頭の骨が発掘されているため、魚の塩漬けの名残だろう、ということでした。


◎塩の道
長野県の塩の道。人が通らないわき道が塩を運ぶ道だったそうです。
愛知県にも塩の道があります。塩を運ぶ馬が500頭ぐらい通ったそうです。それが馬頭観音として残っています。



長いので、まずはここまで。




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