食中毒の発生は消毒しすぎのため?!
最近、ノロウイルスによる食中毒のニュースをみかけます。
以前、東洋医学の先生の医食同源のセミナーを受けたのですが、そのときに以下のようなことをおっしゃっていました。
「ノロウイルスもO-157も、病院や学校の給食で発生しているけれど、家庭では発生していません。
それはなぜでしょう?
奥さん、家でまな板を消毒していますか?消毒していないでしょう?。
まな板には、いろいろな菌が共存共栄しています。
だから、ある1つだけの菌が繁殖するということがないのです。
病院や学校の給食センターでは、まな板やお鍋を消毒するから、消毒液よりも強い菌が入ってきたときに、いっきに繁殖してしまうのです」
これを聞いて、それもそうか~と思いました。
昨日のブログで、「口の中には、悪玉菌と善玉菌がバランス良く共存しています」ということで、乳酸菌でお口の中のネバネバをすっきりさせるというタブレットの広告を紹介しましたが、歯磨き粉で、いい菌まで殺してしまっているということと同じですね。
1892年、コッホがコレラ菌がコレラの原因だと主張したときに、その説に反対するペッテンコッファーは、自ら、10億個以上の生きたコレラ菌を飲んで、発症しないということを実証したそうです。
これにより、実際の病気の発症には、病原体側だけでなく、宿主側(病原体を受ける側)の要因も大きく関与していることが、その後の研究から明らかになったということです。
新型インフルエンザでも、初期のころ、海外の修学旅行から帰ってきた学生が発症して、その飛行機に同乗していた同級生が全員検査をされましたが、抗体がみつかっても、発熱した人、だるいぐらいの弱い症状で済んだ人、まったく発症しなかった人など、さまざまでしたよね。
消毒・殺菌に神経質になるよりも、免疫力をつけておく方が重要ですね。
身体の中に悪玉菌をやっつけてくれる善玉菌を育てておく方が賢いといえるかもしれません。
体温を上げると免疫力もアップするという本が流行っていますね。
塩は体温を上げる食品です。
身体に必要な塩。
であれば、お腹の中を殺菌消毒してしまうような塩化ナトリウムだけの精製塩ではなく、ミネラルバランスのよい塩を摂りましょう。
