「わじまの海塩」のふるさとは石川県の舳倉島(へぐらじま)です
昨日のブログは石川県東京事務所を訪問した話題だったので、今日は、「わじまの海塩」の生産地をご紹介します。石川県の輪島から50km沖にある舳倉島(へぐらじま)に、製塩所があります。
舳倉島というのは、周囲約5km、標高約13mしかない、小さな平べったい島です。車は走っていません。
舳倉島の唯一の産業は、漁業です。
収獲されるのは、海女さんが素潜りで採るアワビやサザエ。
それから、やはり海女さんが採る海藻のワカメ、テングサ、モズクなど。そして、船で獲るタイ、ブリ、メバル、トビウオ、タイ、ブリなど。
人口は冬には100名程度ですが、夏には海女さんが戻ってくるので、200名ぐらいになります。
近年のアワビ資源の減少、島民の高齢化による集落の活性低下という課題を解決するため、平成17年度から平成20年度まで「離島漁業再生支援交付金」という政府の助成金を活用し、新たな産業を創出しようと、島周辺のきれいな海水からの塩づくり、塩を用いた加工品(特産品)づくりに取り組みました。
そこでできたのが、舳倉島製塩所なんです。
(平成21年5月撮影)
そして、舳倉島から2km沖の海水を船で取水しています。(わざわざ船で沖へ出て取水した海水を使っている塩は、日本の中でも珍しいものです)
そして、平成20年4月から、舳倉島や輪島で、お土産品として、舳倉島でできた塩の販売を開始しました。
私は、この塩に魅せられて、この塩を全国に広めていこうと、25年勤めたIT企業を退職し、平成21年4月から、「能登 わじまの海塩」という名称で販売を開始した、というわけなのです。
暖流の対馬海流と、寒流のリマン海流がぶつかり交じり合う、海産物の宝庫・輪島沖の清涼で栄養あふれる海水。
「地産地消」と言われていますが、その「地」は、石川県だけにとどまらず「日本」全国に拡げていきたい、そして、いつかは世界へ、と思っています。
