副交感神経を優位にするのはマグネシウムやカルシウム、カリウム
自律神経や免疫学の権威の安保徹先生(新潟大学大学院医学部教授)。本屋の健康本コーナーには、必ずといっていいほど、この先生の本が数冊並んでいます。
先日は、ファミリーマートの本のコーナーに、『「まじめ」をやめれば病気にならない』というPHP新書がありました。まじめな働きすぎがストレスとなり、それが病気を生む、という趣旨の本です。
この安保徹先生の著書「安保徹の食べる免疫力」より、食事とミネラルの関係について記載されている部分を引用します。
----
食事は、自律神経と深い関係があります。そもそも消化活動は副交感神経のはたらきで行われているため、食事という行為は、ストレスを解消し、自律神経のバランスをととのえる効果的な方法なのです。
ただし、何を食べても免疫力が高まるわけではありません。食品には、副交感神経を優位にするものと交感神経を優位にするものがあり、交感神経を刺激するいちばんの食品は塩分です。ですから料理に塩を多量に使い続けると、交感神経が優位になり続けて免疫力が衰えることに。逆に副交感神経を優位にするのは、マグネシウムやカルシウム、カリウムなどのミネラルです。
-----
ここでいう塩分というのは、塩化ナトリウムのことになります。
昼には、自律神経のうち、交感神経が働き活動し、夜と食事時には、副交感神経が働いて、リラックスして消化を促す、というのが人間の体のしくみ。交感神経が働くことが悪いわけではありません。やる気を出したり、体温を上げたりするのも、「塩」の役割です。
交感神経と副交感神経の働きも、バランス。ミネラルも、バランスです。
一方的に優位になりすぎる、一方的に摂りすぎる、というのが、諸悪の元になるのです。
その点、ナトリウムとマグネシウムのミネラルバランスが、人間の血液とほぼ同じ「わじまの海塩」なら、安心です。
