ミネラル不足も切れやすくなる原因の一つ(小泉武夫先生・「食の堕落と日本人」より) | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

ミネラル不足も切れやすくなる原因の一つ(小泉武夫先生・「食の堕落と日本人」より)

このブログでは、マグネシウムの働きやミネラルバランスの重要性について書いていますが、ミネラルの精神や神経への影響についての話を、何回かに分けて紹介します。


発酵学・醸造学で有名な先生、元・東京農業大学教授の小泉武夫先生の著書に「食の堕落と日本人」(小学館・2004年)があります。



塩売り主婦 奮闘記-食の堕落と日本人


この本の中に「ミネラル不足も切れやすくなる原因の一つ」という節があります。
ここから、引用して紹介します。


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ミネラルが欠乏すると体にどういう影響が出るのだろうか。アメリカではサルを使ったこんな実験があったという。
同じ種類のサルをアマゾン流域で二十匹捕獲し、それを十匹づつの2グループにわけて人工の餌を与える。
片方のグループには、カルシウム、亜鉛、銅などの重要なミネラルが入った餌を与え、もう一方にはミネラル分のない餌を与えた。
結果はどうなったかというと、ミネラルを与えないグループはしだいに闘争心が激しくなり、生傷が絶えなかったのに対して、ミネラルが十分に与えられているほうは、非常に従順であり、あまり争いは見られなかったというのだ。さらに前者のグループの餌を改良してミネラルを補給してやると、徐々に落ち着きを取り戻していったという。精神の安定に、いかにミネラルが重要かを示す実験結果である。
ちょうどそのころ、アメリカでは校内暴力の嵐が吹き荒れていて、その解決策として、食事時に亜鉛、カルシウム、銅といったミネラル分を多く含む食べ物をとらせるように指導したところ、生徒たちの情緒は安定に向かったという報告もなされている。
このように、食べ物は、肉体だけでなく精神の安定にも密接な関係を持っているようだ。心を堕落させて、食べ物を甘くみてはいけない。

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よくイライラしているときには、カルシウムがよい、牛乳を飲むとよい、というけれど、カルシウムだけでなく、その他のミネラルも重要ということです。


ミネラルは身体だけでなく、精神や神経にも影響を与えているのです。

精神をつかさどるのは脳。脳を作るのは食事。

何を食べるか、何を食べさせるか。よく考えないといけませんね。


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