健康と税収が秤にかけられているという現実
今、たばこの増税が議論となっています。
厚生労働省が、健康の観点から思い切った税制措置が必要だとして、健康増進を目的に大幅な引き上げを求めているのに対し、財務省は、大幅増税だと、たばこ消費が冷え込み、税収が減る恐れがあるとして、小幅な引き上げにとどめる方向で検討を進めている、といいます。
たばこのもたらす健康への害については、みなさん、ご存じの通りと思うけれど、国民の健康と、税収とが、秤にかけられています。
そして、塩も同様だったのですよ。
塩化ナトリウム99%以上の塩。専売制配下で、イオン交換膜製法の塩だけになったとき、健康に対する未知数、味付けへの影響を訴える声も多くありました。
でも、当時は、ミネラルに対する知識が低かったんだろうなあ、健康に悪いと知っていたら政府はそんなこと決めないだろうなあ、続けないだろうなあ、と思っていたのだけど、今回のたばこ増税の議論を見ていると、知っていたって、やめなかったのだ、と思ってしまいました。
食用油「エコナ」に、発がん性物質があるということで、厚生労働省から特定保健用食品の認定が失効されるということがありましたが、塩が自由化された今も、塩の統括は厚生労働省ではなくて、財務省。
塩事業センターを所轄する省は、財務省なのですよ。
だから、塩に対しての議論は、テレビも新聞もあたらずさわらず。。。
(民主党政権になって、これから変わっていくことを期待。)
政府にとっては、国民が、たばこを吸うも吸わないも個人の自由。
お塩の選択も自由、ということですね。
せめて、皆さま、いろいろな知識を得て、正しい選択をしましょう。
