体を温めている「熱」の元は食べ物である
医学博士・イシハラクリニック院長の石原結實先生の著書『「体を温める」と病気は必ず治る―クスリをいっさい使わない 最善の内臓強化法―』(三笠書房)より、体の熱が食べ物から生まれるということを、以下に引用して紹介します。
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このように、冷え=体温低下が、さまざまな病気の発生と関連していることを考えると、「私たち現代文明人が毎日測定しなければならないのは、体重よりも体温である」ということになる。
いまや30歳以下の若い人で、ヒトの平均体温とされる36.5℃の体温がある人はむしろ例外的でほとんどの人が36.0℃前後しかない。中には35.0℃未満の人もいる。
これでは、冷え症、むくみ、肥満、アレルギー、膠原病、高脂血症、生理不順、生理痛、慢性疲労症候群、肺炎・気管支炎・肝炎などの感染症、痛風、糖尿病などなど、ありとあらゆる病気になるのは当然である。
では、私たちの体を温めている「熱」とは、どこから生まれているのだろう。その元はもちろん、食べ物である。
熱は私たちが口に入れた食物の化学エネルギーが体内で変化して産生されている。
体内に取り込まれた糖、アミノ酸、遊離脂肪酸などのエネルギー基質は、各細胞の中のミトコンドリアという小器官内のクエン酸回路で酸化されてエネルギーを産出する。
このエネルギーは、骨格筋の収縮や生体の働きの維持に利用される。これら体内の各細胞・組織・器官の働きの結果、熱が産生され、体温の維持に働くことになる。
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医食同源・・・、薬に頼らず、食べたもので体は成り立っているということを、今こそ見直す時代ですね。
