体温が下がることによる体のダメージ | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

体温が下がることによる体のダメージ

医学博士・イシハラクリニック院長の石原結實先生の著書『「体を温める」と病気は必ず治る―クスリをいっさい使わない 最善の内臓強化法―』(三笠書房)より、体温は人間の健康や生命にとって重要であるということを、以下に引用して紹介します。

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ヒトは、動物のような体毛がないことからも、もともと熱帯に発生したと推測されている。
学説では300万年前にアフリカ大陸でゴリラから派生されたとされている。
よって、暑さに耐えるための体温調節器官は存在するが、寒さに対する特別な機能を持っていないため、「冷え」に弱く、冷えるとさまざまな病気にかかりやすくなると考えられる。
たとえばこのようなことだ。

冬には風邪や肺炎、脳卒中や心筋梗塞、高血圧などの循環器疾患は当然としても、それ以外でも、ガン、腎臓病、糖尿病、膠原病など、ほとんどの死亡率が上昇してくる。
また、外気温や体温が一日中で一番低くなる午前3~5時が、人の死亡率が一番高くなるし、喘息発作やアトピー性皮膚炎のかゆみがひどくなったりするのもこの時間帯が多い。
健康な人でも、概して起床時から1~2時間は体が重かったり、ボーっとしていたり、気分が沈みがちになったりなどと、なんとなく調子が出ないものだ。低血圧の人やうつ病の人はさらにそれが顕著になる。しかし、午後になるとだんだん調子が出てきて、暗くなる頃からますます元気になり、よいっぱりという人も多い。

こうした現象はすべて体温の変化が大きく関係している。明け方に最も低くなった体温は午後5時頃までに徐々に上昇し続けるからである。ふつう、午後2時から8時頃までが体温が一番高くなる。一日の最低体温と最高体温の差は、1℃くらいにもなるのである。

ヒトの生体は「一種の熱機関」として働いているのだから、体温は人間の健康や生命にとって極めて重要である。よって、強い寒さに襲われると、体温が低下して死に至ることもある。


体温が下がると、どんな症状が表れるか


36.5℃   健康体、免疫力旺盛
36.0℃   ふるえることによって熱産生を増加させようとする
35.5℃   恒常的に続くと
       ・排泄機能低下
       ・自律神経失調症状が出現
       ・アレルギー症状が出現
35℃    ガン細胞が最も増殖する温度
34℃    水におぼれた人を救出後、生命の回復ができるかギリギリの体温
33℃    冬山で遭難し、投資する前に幻覚が出てくる体温
30℃    意識消失
29℃    瞳孔拡大
27℃以下 死体の体温


36.5℃と36.0℃という違いだけでも、体のダメージがあるのですね。

さらに、35.5℃となると、大きな問題になってくるのですね。



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