「おもいっきりテレビ」で取り上げられた「マグネシウム」の話・その4
2006年9月に放映された、みのもんたさん司会の「おもいっきりテレビ」で「マグネシウム」の話がありました。東京慈恵会医科大学助教授の医学博士 横田邦信先生がコメンテーターとして出演され、マグネシウムの重要性についてのお話がありました。
この番組内容の要約版のご紹介の4回目です。
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骨粗鬆症を防ぐために
最新研究報告(2006 年)では、骨粗鬆症の予防及び骨密度の改善には、マグネシウムと亜鉛を一緒に摂ると効果的であることがわかった。(ニューヨ-ク大学)
骨はカルシウムとマグネシウムの構成成分で、マグネシウムが不足すると骨の緻密さが失われて骨が弱くなってしまう。
骨粗鬆症はマグネシウムの緻密度低下が原因であり、亜鉛がマグネシウムの骨への沈着を促進する作用があるので、亜鉛がとても大事である。
マグネシウムは骨の柔軟性を保つために必要であり。骨粗鬆症を防ぐためにはマグネシウムと亜鉛が豊富に含まれている貝類の摂取が良い。中でもオススメは カキ(牡蠣)。
◎ 貝類のマグネシウムと亜鉛の含有量の比較
食材 マグネシウム含有量 亜鉛含有量
カキ 68mg 31mg
ハマグリ 50mg 1.7mg
アサリ 38mg 1.3mg
シジミ 12mg 1.8mg
骨粗鬆症を防ぐために効果的なマグネシウム食材であるカキは、生(酢牡蠣など)で摂ると最大限に効果を生かすことができる。
カキは柑橘類の汁を加えて食べると、骨の増強効果がさらに高まる。
柑橘類があると、中のクエン酸がマグネシウムを包み込み(キレート効果)、マグネシウムの吸収が高まる。
[注意] 生カキは生食用のものを!
柑橘類の成分でポリフェノールの一種である“ヘスペリジン”は、マグネシウム不足の時に骨量を回復する効果がある。
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骨粗鬆症を防ぐためには、マグネシウムと亜鉛ということですね。
カキがよいとわかっても、毎日食べられるような食材ではありませんね。
健康のために減塩だけが注目されてしまったけれど、それは塩化ナトリウムだけの塩のこと。
マグネシウムなどのミネラルを含む塩が簡単に手に入るようになった現在。味にこだわるだけではなく、健康のために塩を選んでください。
