「おもいっきりテレビ」で取り上げられた「マグネシウム」の話・その2
2006年9月に放映された、みのもんたさん司会の「おもいっきりテレビ」で「マグネシウム」の話がありました。
「マグネシウム健康読本」の著者・東京慈恵会医科大学准教授の医学博士 横田邦信先生がコメンテーターとして出演され、マグネシウムの重要性についてのお話がありました。
この番組内容の要約版のご紹介の2回目です。
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●世界が注目する最新研究報告:米ソ-スウェルス大学 (2006 年9 月29 日)
ミネラルとしてのマグネシウムの摂取が不足の人は、足りている人に比べて狭心症・心筋梗塞による死亡率が1.5 倍、突然死の危険度が3 倍に高まる。さらに、動脈硬化などのメタボリック症候群の発症危険度も増加する。
マグネシウムは、健康長寿のミネラルである。カルシウムとマグネシウムは密接な関係あるが、今までカルシウムの陰に隠れてしまい、マグネシウムの重要性について国すら何たるかを認識してない歴史がある。
マグネシウムは、金へんに美しいと書く。マクネシウムにはいろいろな作用があり、多くの酵素の活性を高めるという作用があるが、特にエネルギーを作るときの酵素に大事な働きをする。例えば、心臓が動いたり、筋肉が動いたりするのはエネルギーを使って動く。そのエネルギーの源になるのがブドウ糖であり、ブドウ糖が分解されてエネルギーに換えられる時に使われる酵素の活性化をマグネシウムが助ける。
従って、マグネシウムが不足すると心臓や筋肉の動きが正しく行われず、動脈硬化やメタボリックシンドロームの危険性が出てくることがはっきりしてきた。
もう一つのマグネシウムの大事な働きは、細胞の外と中のミネラルのバランスを整える役割があることである。細胞の膜に色々なポンプがあるが、このポンプが働くことにより細胞の外と中のミネラルのバランスがとれるわけで、このポンプにマグネシウムがいろいろ作用をする。
細胞の中にはカリウムとマグネシウムが多いが、細胞の中にカルシウムやナトリウムが過剰に溜まるのをマグネシウムが抑えてくれている。
1日当たりの日本人のマグネシウム所要摂取量は性別や年齢によっても違うが、おおむね成人で100mg 位不足していると言われている。不足すると心臓の血管が痙攣し、不整脈を起こす。(→突然死のリスク)
この痙攣が筋肉・骨格筋で起きると、いわゆるこむらがえりとなる。
●命に関わるマグネシウムの働き
エネルギ-源
ブドウ糖
↓
マグネシウムが酵素を活性化--->分解酵素<--マグネシウムが酵素を活性化
↓ ↓
細 胞
エネルギ-産生
↓ ↓ ↓
心臓 血管 筋肉
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マグネシウムが酵素を活性化することで、心臓や筋肉の動きにも大きな影響を与えているということですね。心筋梗塞や動脈硬化まで、マグネシウム不足が影響しているのです。
塩は、しょっぱい味をつけるもの、と軽視しないでください。塩はミネラル。マグネシウムをバランスよく含む塩を摂ってください。
