マグネシウムの不足が骨粗鬆症を引き起こす | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

マグネシウムの不足が骨粗鬆症を引き起こす

2009年10月3日のこのブログで、母がころんで骨折したため、骨そしょう症について調べたときに、新谷弘実先生の「病気にならない生き方2」に、牛乳を飲むと、血中カルシウムが急激に上昇し、そのために血中余剰カルシウムが排泄されてしまう、と書かれていることを紹介しました。

その後、骨そしょう症について調べてみると、マグネシウムが重要という話がよく出てきました。

少し古い記事ですが、平成8年11月1日付けの読売新聞には、以下のように出ています。

---------
成人が1日に摂るべきカルシウムの量(所要量)は600mgであるのに対し、摂取量は約500mgと少ない。これが骨粗鬆症の一因といわれる。
ところが、北欧や米国では、乳製品をよく食べ、カルシウムを多く摂っているのに、お年寄りが大腿骨(太股の骨)を骨折する比率は、日本人より高い。たとえばスウェーデン人の場合、カルシウム摂取量は日本人の倍以上の1,200mg だが、骨折の頻度は約2.5倍に上る。カルシウム不足だけでは、骨粗鬆症の原因を説明できない。
  <略>

仮説だが、「マグネシウムの不足が骨粗鬆症を引き起こす」という見方もある。マグネシウムは心筋梗塞の予防にも重要で、玄米や大豆、海草類などに多い。国立健康・栄養研究所の西牟田守・疲労生理研究室長によると、マグネシウムは骨に貯蔵されており、足りなくなると骨から補給される。その際、カルシウムも一緒に骨から溶け出すためだと言う。イスラエルでは、マグネシウムの服用で骨量が増えた、という報告もある。


----------------


また、以下は「骨を丈夫に 」というサイトに書かれていた情報です。わかりやすく書かれているので引用します。


-----------------

マグネシウムと骨粗鬆症の予防について


マグネシウムはカルシウム・リンとともに骨を作る成分で、ビタミンや酵素の働きを助けるなどの働きもします。

マグネシウムには 骨の中に入るカルシウムの量を調整する働きがあり、マグネシウムが不足すると、せっかく摂取したカルシウムが骨の中に入れなくなってしまいます。

また、体内のマグネシウムが不足すると骨の中のマグネシウムを取りだして不足分を補うのですがその時にマグネシウムの約5倍ものカルシウムも骨から一緒にとけ出してしまいます。

ですので、マグネシウムが不足していると骨粗鬆症(骨そしょう症)になりやすくなってしまいます。

また、マグネシウムは他の栄養素を摂取しすぎると体外に排泄されてしまう性質があります。

ですので、カルシウムを過剰摂取するとマグネシウムは不足してしまいます。

カルシウムとマグネシウムの理想的なバランスは、カルシウム:マグネシウムが、2:1 と言われています。

サプリメントなどでカルシウムだけを多量に摂取している方の場合はマグネシウムとのバランスを1度気にかけてみて下さい。

マグネシウムはカルシウムとのバランスが大切です。


マグネシウムの多い食べ物には以下などがあります。

玄米ご飯
アーモンド
カシューナッツ
落花生
ごま
ひじき
大豆
高野豆腐
ココアパウダー
とうもろこし

-------------


骨そしょう症にも、結局、マグネシウム不足が関係しているということなんです。
いくらカルシウムを摂っても、マグネシウム不足を補うために、骨からマグネシウムの5倍のカルシウムが奪われてしまうなんて。


現代の食生活では、普段の食事に上記のようなものを食べろと言われても、毎日食べることは、ほとんど不可能なのではないでしょうか。
塩化ナトリウムだけの塩の弊害は、こんなところにも及んでいたのです。
微量ミネラルの重要な役割を無視し続けていたなんて。


サプリメントに頼る前に、いつもの塩を見直しましょう。

「わじまの海塩」は、カルシウムとマグネシウムの割合が、2:1です。
これは、数ある塩の中でも、とても珍しいミネラルバランスなのです。


人気ブログランキング

たくさんの人に知ってほしいことだから、ランキングのクリックへのご協力をお願いします。