マグネシウムがないと酵素も働かない――「酵素が体の疲れをとる!」より
西洋医学と東洋医学を統合した患者優位の「病気治し医療」に取り組んでいらっしゃる医学博士・鶴見隆史氏の著書「『酵素』が体の疲れをとる!」(青春出版社・2009年4月発行)の中に、マグネシウムの役割や、酵素とマグネシウムの関係が書かれています。
このブログで書いている、マグネシウムや酵素の話が簡潔に書かれていますので、長いけれど、以下に引用します。
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人間の体には、ミネラルが欠かせません。しかし現代の日本人の食事は、塩分に含まれるナトリウムは過剰摂取気味ですが、カルシウムやマグネシウム、カリウムなどのミネラルは不足気味です。
なかでもマグネシウムは、近年私たちの体にもたらす効果がとても多様であることがわかり、大切さが再認識されるようになりました。
マグネシウムには、次のような機能があります。
①細胞内濃度を高めることによって、細胞本来の働きを取り戻して異常細胞を
正常化する。
②細胞内に入りこんだ過剰なナトリウムやカルシウム(これらは細胞の外側に
あるのが普通)を、細胞外に排出する。
③酵素の最大の補助剤。全身に無数に存在する酵素がよりよい働きをする
手助けをする。
こういった機能から、次のような人体内での働きをしてくれています。
①神経精神作用の鎮静…マグネシウムは「天然の精神安定剤」です。不足する
とイライラしがちです。
②筋肉や血管の収縮を抑える…筋肉の緊張とリラックスのバランスをコントロール
する役割を果たしているため、筋肉痛などの改善にマグネシウムは効果的です。
③血圧の正常化…血圧の調整をしてくれるので、高血圧の予防・改善に役立ち
ます。
④胆石・腎石の予防…カルシウムの体内への取り込みを正常化するので、カル
シウムの過剰摂取が原因で起こる胆石や腎石の発生を防ぎます。
⑤TCAサイクル(クエン酸サイクル)の円滑化…体内でのエネルギー回路の回転
をスムーズにして、疲れにくい体にしてます。
⑥タンパクの代謝、ホルモンの産生、脂肪燃焼の補助…体内の代謝をよくしてくれ
ます。
⑦痛みやしびれの改善…こむら返りや脱力感、頭痛、生理痛などの症状を改善し
ます。
⑧心臓病の予防と治療…マグネシウムが不足すると不整脈が起こりやすいといわ
れています。しっかり摂っていれば、心臓病の予防に役立ちます。
他にも呼吸器疾患や便秘の改善などにも、マグネシウムは効力を発揮します。女性の特有の月経前症候群(PMS)をやわらげたり、妊娠中のつわりの軽減にも役立つといわれています。
このようにマグネシウムは私たちの体になくてはならないものですが、何らかの原因で細胞から逸脱してしまうことがあります。
特にカルシウムを摂りすぎると、マグネシウムは細胞外へ出ていきやすくなり、代わりに過剰なカルシウムが細胞内へ入り込んでしまいます。すると、血管の筋肉の異常な収縮が起こり、さまざまな悪影響を及ぼします。
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どうでしょう。みなさん、これを読んで、マグネシウム不足かな、と思われるご病気や体の不具合にあてはまること、ありませんでしたか?
また、みなさん、カルシウムは、意識して摂っているのではありませんか?
牛乳は、急激に血中カルシウム濃度を上げてしまうと「病気にならない生き方」の著者の新谷弘実先生がおっしゃっています。カルシウムだけ摂っていてもダメなんです。
こんなに重要なマグネシウム。日本人は昭和47年から、このマグネシウムを排除した塩を強要されてきていたのです。
今は、ようやく塩の自由化時代になりました。
マグネシウムとカルシウム、ナトリウムとマグネシウムをバランスよく含む塩を日常的にお使いください。
「わじまの海塩」なら最適です。
