マグネシウムの1日の目標摂取量 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

マグネシウムの1日の目標摂取量

このブログで、マグネシウムが大切、と言っていますが、マグネシウムは1日どれぐらい摂ればいいか、ご存じですか?


「五訂 食品成分表」によると、マグネシウムの目標摂取量は次のように出ています。


男子

 18歳~29歳 310mg

 30歳~49歳 320mg

女子

 18歳~29歳 250mg

 30歳~49歳 260mg

妊婦 +25mg


私は、30歳~49歳の女子なので、1日の目標摂取量は260mgとなります。


mg(ミリグラム)なんてたいしたことないと思われるかもしれませんが、これはどれぐらいの量かというと・・・。


食パンなら1.3kg。精白米のご飯なら6.5kg。

生のサンマなら1kg。生のカキで400g。

鶏のモモなら1.6kg。豚ロースなら1㎏。

マグネシウムが多く含まれているバナナでさえ、可食部分750gを食べないといけないのです。

1日ですよ、1日の目標摂取量です。


ほとんど摂れていません。


マグネシウムを多く含む食品は、以下ということです。いずれも、可食部分100g中です。


青のり素干し 1300mg

干しひじき   620mg

ごま       350mg

きな粉     240mg

煮干し     230mg

湯葉干し    200mg

たたみいわし 190mg 

なまこ生 160mg

かんてん 150mg

あずき(乾) 130mg

凍り豆腐 120mg

生あみ 110mg

かんぴょう(乾) 110mg

玄米 110mg  

糸引き納豆 100mg


おばあちゃんの食べ物みたい。昔の人は普通に自然に摂っていたのでしょうね。

でも、食が西洋化してしまった現在、どれも口にする機会がなくなってしまったのではないでしょうか。

イオン交換膜製法の塩化ナトリウム100%の精製塩になった昭和47年ごろには、塩に入っているミネラルは微量だから、他の食品で充分に摂れるという説にも納得できたかもしれないけれど、現代の食生活には、その説には無理がありますね。1日に必要な所要量のマグネシウムを食品で摂るのは不可能に近そう。


そして、醤油や味噌などの調味料も塩化ナトリウムの塩で作られ、たいていの加工食品には、保存性や味付けのために、たいていナトリウムが入っているから、体の中のミネラルバランスはまずます崩れてしまいます。


お塩を選んで和食の手料理・・・。必要ですね。